【星野リゾート代表に聞く】観光地の混みすぎ&高すぎ問題...解決のカギは『休みの分散』と『自然観光』!本当は教えたくない...「オススメ旅先」とは?
「インバウンドは5兆円程度の消費額ですが、日本人の国内観光は20兆円と非常に大きいんです。だから日本人の休み方を変えることはすごく重要。今は365日のうち100日しか儲からず265日は赤字です。休みの分散で、年間稼げるようになるため、給与が上がり、宿泊代や飲食費は下がると思います」 今、ゴールデンウィークは宿泊費がとても高く、その次の週はとても低くなっています。これを平準化させれば旅行者にとっても、3泊しかできなかった人が4泊できるように、いろんな場所に旅行できるようになり、『休みの分散』はさまざまな問題を解決する決め手になると星野代表は話します。 さらに、いままでは政治が動かない状況でしたが、議論できる環境になってきていて、今こそチャンスだといいます。
本当は教えたくない!?星野リゾート代表の『オススメの旅先』
最後に、観光のプロ・星野代表に“今一番オススメしたい旅先”を聞きました。星野代表が挙げたのは「北海道東川町」。北海道・旭川と、パウダースノーで外国人観光客にも注目されつつある旭岳の中間に位置し、旭川空港から車で15分の場所だといいます。 「私がすごく気に入っていてあまり混んでほしくないんですけど…」と話す星野代表にその魅力を教えてもらいました。おすすめの過ごし方は旭岳にスキーに行って、天候が悪い日は近くのおしゃれなレストラン、カフェに行くことだそうです。 また、地方の課題の一つである人口減少を止めて、観光で『生産人口』を増やすことができており、持続可能な観光地になる可能性があるといいます。 「観光で急に良くなったわけではなくて、じわじわと20年かけて少しずつ良くなってきている。すごくおしゃれなお店やレストランができ、『生産人口』が増えているんです。とても将来を楽しみにしています。」 (2024年9月25日放送 MBSテレビ「よんチャンTV」より)