「深刻さを大変重く受け止めている」日野自動車会見8月2日(全文5)
不正エンジンは型式指定が取り消されると思うか
読売新聞:読売新聞の【ナカムラ 01:59:35】と申します。よろしくお願いいたします。2点ほどお伺いしたいんですけど、まず型式指定のことでお伺いをしたいんですけれども、今回不正が新たに分かったエンジンについては型式指定の取り消しに対象になると、そういう可能性があるというふうにお考えなのかどうかということについてまず教えていただけますでしょうか。 小木曽:不正があったものに対してどのような処置になるかというのは国土交通省のほうで決めることになりますので、私どもから何か申し上げることはできないと思います。われわれができることは、分かったことを全てお伝えし、調査をメーカーとしてもしっかり行って、事実関係を明確にしていくことだと思っております。この不正行為に対する対応につきましては、起きた内容は調査報告書も含めて省に報告を本日行いましたので、指示に従う、もしくは追加のご質問とかございましたらお答えするという形になっていくと思います。 読売新聞:つまり今回新たに分かったエンジンについては、不正な手段でもって型式指定を取ったと言えるのか言えないのかというとどちらになるんでしょうか。 小木曽:われわれ、やはり型式の指定の発行はメーカーが行っているというよりは、認証試験の中で申請を行い、省から型式指定をいただいております。今回はさまざまな不正行為がございます。結果として、あと性能も未達のものもあれば、一部の不正はあったんですけれども性能は満足しているものもございますので、これらにつきましては全てを国土交通省に明示するというか、包み隠さず透明性がある形でお伝えし、対応処置を決めていただくことになると思います。3月4日の時点では性能未達だったものに対してエンジン4機種の型式の取り消しという処分をいただいております。
3月4日に公表した分の型式再取得への影響は
読売新聞:つまり現時点で今回判明した分のエンジンについて、不正な形で型式指定を取ったか取ってないかについては分かると思うんですけど、その辺りについてはどうなんでしょうか。 小木曽:機種別の状況につきましては、お手元あればですけど、プレスインフォメーションの例えば5ページ、1事例だけでご紹介しますが、現行のE9といっている平成28年の排ガス規制の全エンジンバリエーションの中でマル1からマル10の不正行為が何かしらあったということになります。見ていただいて分かるとおり、N04CのHC-SCRは不正は1つもありませんが、それ以外はなんらかの不正があったということでございます。先にこちらを説明すれば良かったかもしれないです。 読売新聞:となると今回判明した分についても、型式の取り消しは可能性は高いのかなっていうようなことは推測されるというお考えでいいんでしょうか。 小木曽:こちらの内容につきまして、どのように対応されていくかっていうのは、やはり省に報告をし、決めていただくことになると思います。 読売新聞:分かりました。で、2点目になんですけれども、その3月4日に公表されたエンジン4機種については、時期が来たらまた型式の再取得に向けた動きをされるということに伺っていたんですけれども、今回新たに不正が分かったことで、その3月4日に公表した分の再取得については何か影響は出るんでしょうか。 小木曽:やはり3月4日に国土交通省に4機種の不正と、3月4日のときは、同時にその4機種は性能未達であった、燃費が3機種、排ガスが1機種という不正の報告、性能未達と不正の報告をいたしました。このときに国土交通省からいただいた指示は、真因の究明と再発防止ということでございました。ということで真因の究明ならびに、そのときも現行規制とオンロードといわれるところまででしたので、これから特別調査委員会で過去もオフロードの建機メーカーのものも調べ、真因を明確にして対応を進めますというご指示をいただいておりましたので、その報告を本日したことになると思います。