シェフラーのパター変更など 2024年PGAツアーギア10大ニュース
3.シェーン・ローリーのパター変更
シェーン・ローリー(アイルランド)はプロキャリアの大半で、オデッセイの有名な2ボールパターを使ってきた。オデッセイ「ストロークラボ エクソ2ボール」、「ホワイトホット プロ2ボールブレード」、「ホワイトホットOG 2ボール」などのモデルだ。 しかし、4月下旬にニューオリンズで行われたダブルス戦「チューリッヒクラシック」で初めてテーラーメイド「スパイダー ツアーZパター」を使用した。彼のパートナーだったマキロイが長年使用してきたパターに酷似しており、2人は同大会を制覇した。ローリーはパター変更のことを次のように話した。 「グリーンで悪戦苦闘していたから、何か新鮮な見た目の物が必要だった。ネック形状が違うから、動きは少し異なるけど、似てはいる。白いラインが入っているし、マレット型だからね。だから、かなりドラスティックな変更というわけではない。練習グリーンで手に取ってみたら、見た目を気に入ったので、“一丁、これで試してみるか”という感じになったんだ」
4. マシュー・フィッツパトリックが10年越しのアイアン変更
マシュー・フィッツパトリック(イングランド)はプロキャリアの大半で、2013年発売のピン「「S55アイアン」を使い、多くの成功を収めてきたため、このクラシックタイプを今後も替えないだろうと思われていた。しかし、2023年終盤にピン「ブループリントSアイアン」をテストし、2024年序盤に投入。最終的には6月「全米オープン」でカスタムの“フィッツ”グラインドの施されたタイトリスト「T100アイアン」に変更した。
5.JTのガソリンスタンドパター
ジャスティン・トーマスのパター変更は、ここ数年で1度や2度ではなかったので、それ自体は大きなニュースではない。しかし、その背景が実に興味深いものだった。 スコッティキャメロンのパターフィッティング兼選手開発部長のポール・ビザンコ氏はトーマスに、世界アマチュアランク2位の21歳、ゴードン・サージェントのために設計したカスタムパターを使用するよう勧めた。このパターは、クラウンに平行ラインと単一のドットが入ったもの。 トーマスは6月初旬「メモリアルトーナメント」の開催地であるオハイオへ向かう前に、サージェントの地元アラバマ州にあるガソリンスタンドでサージェントと落ち合いパターを受け取った。最終的には、サージェントのパターにインスパイアされて設計された新しいプロトタイプのパターを手にしたのだが、このエピソードが話題となった。 「僕はビザンコに、それまで持っていたパターの気に入っている点とそうでない点を説明したテキストを送ると、彼はゴードンのパターのことを言うから、今度はゴードンに連絡をとったんだ。するとゴードンは『今は使っていないので要らないですよ』と言うんでね。だから、多少いかがわしい感じになっちゃったけど、あれは後にも先にもナッシュビル郊外で行われた唯一のスコッティキャメロンパターの受け渡しだっただろうね」