なぜプレミア最強リバプールは降格圏内ワトフォードに”ジャイキリ”を許し無敗記録が「44」でストップしたのか?
プレミアリーグでジャイアントキリングが起きた。連勝中だったリバプールが現地時間29日(日本時間1日)、アウェーのヴィカレージ・ロードで行われたワトフォード戦で0-3の完敗、プレミアでの無敗試合記録が「44」でストップ、昨年10月のトッテナム戦から続いていた連勝も「18」で止まった。0-0で迎えた後半9分にイスマイラ・サールに先制点を許すと、15分、27分と立て続けに失点した。流れを変えようと、34分にロベルト・フィルミーノに代わって南野拓実が投入され4-2-3-1のトップ下でプレーしたが、一矢を報いることはできなかった。ワトフォードは降格圏内の19位のチームで、リバプールとの勝ち点差は「55」だった。大番狂わせは、なぜ起きたのか? 海外メディアも敗因を分析した。 米のESPNは「リバプールは、ウインターブレイクからチーム状態が悪くなっていたが、ついに捉えられた。彼らは速くフィジカルで当たりの強いワトフォードに抵抗された。数週間以内に1990年以来初めてとなるプレミアリーグのタイトルを手にするだろうが、この敗戦は、今後の戦いに影響を与えるだろう」と分析した。 リバプールは2月18日にはチャンピオンズ・リーグの決勝トーナメント初戦でアトレティコ・マドリードに0-1で敗れ、同24日のプレミアリーグのウェストハム戦も、後半にリードされてからの逆転勝利。ESPNは、「この2週間の戦いは、彼らが持つプレーの激しさが失われ苦しい要素が見られた。彼らは、今シーズンをマラソンから短距離走へと変えたような戦い方をしてきた。もしかしたら身体、精神の両面でゴールラインに達する最後の直線で、生みの苦しみを味わっているのかもしれない」とも付け加えた。 「リバプールはプレミアリーグの勝ち点記録を打ち立てることは十分にできる。だが、無敵の存在として無敗のままシーズンを終えることはサポーターたちにとって特別な魅力となっていた。多くのことをつぎ込んできたシーズンにおいて、今後、彼らは、その大きな目標の一つを失ったことを実感してしまうだろう」と今後への影響を不安視した。