なぜプレミア最強リバプールは降格圏内ワトフォードに”ジャイキリ”を許し無敗記録が「44」でストップしたのか?
英国のBBCは、「試合前の会話の内容はリバプールが(19連勝の)リーグ記録を打ち立てることだけでなく、シーズンを通して負けずにアーセナルの“無敗”達成に並ぶことができるかということだった。降格圏内にあり過去5試合で勝っていないワトフォードによってこれらの両方の記録が打ち砕かれるとは、ほとんど誰も考えていなかった」と、いかにこの勝利が大番狂わせだったかを伝え、ワトフォードの勝因をこう分析した。 「単純にワトフォードは、最初から最後まで良いプレーを見せた。リバプールにピッチの高い位置からプレスをかけ、ホーネッツ(ワトフォードの愛称)のペナルティーエリアまで進んでくるレッズ(リバプールの愛称)を素早く止めていた」 守備的なハイプレスが効いたと分析。さらにリバプールのチーム状況が万全ではなかったことについても言及した。 「リバプールには、自らのパフォーマンスを下げるマイナス面もあった。ジョー・ゴメスが故障で欠場したことで、デヤン・ロブレンが12月7日以来、初めてプレミアリーグでの先発を務めた。クロアチア代表(のロブレン)の動きは鈍く、試合のペースやレッズから2得点を記録したイスマイラ・サールの巧妙な動きに苦慮していた」と指摘。 さらに「ロブレンの守備のパートナーであるフィルジル・ファン・ダイクも彼らしくないミスをいくつも犯した。ファビーニョも中盤でほとんど仕事ができなかった」と続け、ジョー・ゴメスの欠場によりセンターバックで、新コンビを組んだロブレンとフィルジル・ファン・ダイクのディフェンスが機能していなかったことを敗因の一つとしてクローズアップした。 欧州をカバーしているスカイスポーツは、2点目のスルーパス、3点目のダメ押しゴールを決めるなど大活躍したトロイ・ディーニーがリバプールの弱点を指摘する声を紹介した。 「ファン・ダイクは、おそらく世界でトップ5に入るディフェンダーだろう。身長があり足も速い。彼をかわすことは簡単ではない。だから2人の(センターバックの)弱い選手(ロブレン)を選んだ。ロブレンを侮辱するつもりはないが、これが僕のスタイルだ。最初のゴールで彼はボールを見ていなかった。だから彼をうまくかわして得点することもできた」 ワトフォードは、カウンター戦術を使ったが、リバプールのセンターバックにできた歪を見逃さなかったのである。均衡を破ったゴールは、スローインからつながったが、そのスローインをロブレンは見ていなかったという。