サッカー日本代表・森保一監督、インドネシア代表を警戒 半数以上が欧州出身の国籍取得組の陣容に「これまでとは違うチーム」
日本サッカー協会は7日、2026年W杯北中米大会アジア最終予選C組第5戦・インドネシア戦(15日、ジャカルタ)、第6戦・中国戦(19日、中国・アモイ)に臨む日本代表メンバー27人を発表し、FW古橋亨梧(29)=セルティック=が約1年ぶりに復帰した。欧州出身の国籍取得組がメンバーの半数以上を占める「ネオ・インドネシア」に対し、森保一監督(56)は「これまでとは違う強いチームになっている」と強い警戒を示した。 相手を低く見積もれば、命取りになる。世界ランク15位の日本に対し、インドネシアは130位と実力差は明白ながら、森保監督は「厳しい戦いになる」と重ねて強調。その言葉の裏には、欧州出身の選手たちがずらりと並ぶ敵国の異様な陣容にある。 インドネシアが発表した代表メンバー27人のうち、国籍取得組は15人。オランダ年代別代表の経験があり、米プロリーグMLSで屈指の守護神と評される身長191のセンチGKパエス(ダラス)、187センチのDFハブナー(ウルバーハンプトン)を筆頭に180センチ超の大型選手を次々と加え、森保監督は「毎回の活動で帰化選手がどんどん増えてきている。特長を生かしながら、常にプラスしてチーム作りをしている」と指摘した。 さらに、フィオレンティナやフェイエノールトに在籍したDFダイクス(コペンハーゲン)も帰化手続き中。アジア杯で同国史上初の16強入りを果たした”新興国”の強化は現在進行中とあって、森保監督は「細かくは申し上げないが、(国籍取得選手の)人数が変わることも考えておかないといけない」と話すと、従来は堅守速攻のスタイルだったが、「(相手の戦い方を)これだということを決めつけてはいけない」と神経をとがらせた。 もっとも、敵地といえども、格下相手に足踏みは許されない。「世界一に向けて、目の前の一戦に全力を尽くす姿を見せる」と森保監督。年内最後の2連戦を連勝で締め、W杯への歩を一気に進める。
中日スポーツ