DAY2、鬼門は2箇所。これをクリアすれば無事完走だ!【最新国産トレールバイクで伝統の日高エンデューロに挑戦! 宮崎大吾の日高参戦記 VOL.7】
無事にゴール
車両チェックを受けてパルクフェルメにバイクを保管。無事ゴールできた喜びと安心感に浸りながらパドックへ戻り、チーム仲間と再会しました。NBの梅津さんは無事完走。これまでJECで完走したことがなかったのですが、ついに伝統の日高を完全走破です。 浜野さんはクラッチ破損を応急修理するもクラッチオイル漏れで残念ながらDNF。NA西村さんはこの日奮起して6位フィニッシュ、さすがです。surronの勝俣さんはパワーセーブしながら走るもののやはりTC1まで持たずDNF。OPEN-Bの鈴木さんはDAY1終了後に疲労に襲われていましたが、この日も完走。しかもレース中にガス欠になった方を助けたらしく、レース後に夕張メロンのお礼を受けていました!樋渡さんは万全な体できっとリベンジされることでしょう! OPEN-Cの粂野さんは、レース後にコメントをいただいたので、ここにご紹介させていただきます。 「学生の頃からの『憧れ』であったヒダカ。52歳でデビューしました。実力も体力もなく、恥ずかしい思いをするかもしれないと躊躇しましたが『人生は一度きり』という言葉を思い出し参戦。無事完走しました。言い訳が上手くなる年頃ですが諦めずにトライしてよかったです。同じように躊躇している方が居たら『とりあえず行ってみよう!』と伝えたいです。 林道、沢、ウッズ、ロックセクション…北海道の素晴らしい大自然の中を競技で走ることができてシアワセ! 来年も必ず行きます! 川で転倒、水没しましたが、なんとか復帰。大好きなコンデンスミルク(コンビニで売られているチューブ)を飲んでもう一踏ん張り! チームサポートのお陰で3日間の休暇でヒダカを走る事ができました」
日高参戦を終えて
私も10年ぶりの日高参戦をノントラブルで終えることができてホッとすると同時に、改めて広大なスケールや走りごたえのあるコースを満喫できました。 かつて各メーカーから発売されていた国産トレールバイクは今や数少なくなり、今の時代においてホンダのCRF250Lはオフロードバイクの中でも安価で購入しやすく、貴重なモデルです。このバイクならではの魅力や可能性を確かめ、それを伝えたくて決まったこの日高参戦計画。Honda DREAM龍ヶ崎で購入したCRF250Lは、皆様の協力のおかげで無事ゴールすることができました。ここに感謝いたします。来年もぜひ走りたいと思っています。 そして、「トレールバイク」、またの名を「デュアルパーパス=2つの目的」と呼ぶジャンルのバイクですから、レース後にタイヤをiRC GP610に履き替えて、キャリアもつけて自走ツーリングに切り替えました。そのレポートはまた別途書かせていただきますが、結論からすると日高を2日間走り抜き、体の疲労が驚くほど少なくマシンもノントラブル。北海道ツーリング、そして仙台港から横浜の自宅までの一気走りを余裕でこなせたことに、デュアルパーパス車としての能力を改めて感じた次第です。 今回の日高はiRC GX20を前後履きましたが、角の取れたDAY2でも全ての路面にて最高のグリップが得られて難しい場面でもクリアできました。ちょっと硬めで剛性の高いこのタイヤは、CRF250Lにもマッチしていました! さて、大崎さんらバス組はその日の夕方のフェリー(苫小牧~仙台は1日おきの出航)に乗るため急いで片付けて出発。そのためタイヤチェンジャーや工具類もバスに預けるので、レース後もiRC飯塚さんにタイヤ交換をしてもらうというVIPなことをしてしまいました。 GX20から自走ツーリング用のGP610への変更です。実はレースで使用した140サイズのムースを入れようとしたのですが、流石にサイズ的に厳しく、飯塚さんの作業も難航。私もやりましたが厳しい。そこへ和泉拓さんもやってきてトライするころには、ギャラリーができました(笑)。 結局無理があるということで、チューブにしました。タイヤも素晴らしかったし、エンデューロを愛してやまない飯塚さんのような頼れる方がいるメーカーは最高です。飯塚さん、大変ありがとうございました。 さて、バス組、飛行機組のみんなと別れて私はソロツーリングを開始。その模様は次回のレポートでご紹介します。 さよなら日高、また戻って来ます。
宮崎大吾
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