コースに城跡・城下町、「お城マラソン」愛好者ぞくぞく…完走で「武将ランク」アップ
ランニングと城めぐりを融合させた「日本全国お城マラソンを走ろう(お城マラソン)」の愛好者が増えている。国宝犬山城の天守閣を仰ぎ見ながら城下町を駆け抜ける読売犬山ハーフマラソン(愛知陸協、読売新聞社など主催)は、お城マラソンを代表する大会の一つだ。
お城マラソンは、各地のマラソン大会の運営に関わるアールビーズ社の呼びかけで2023年にスタートした。コースから天守閣を望めたり、途中に城跡や城下町があったりする大会をお城マラソンとして認定。当初は20~30ほどだったが、現在は全国で100大会に上っている。
東海3県では、読売犬山ハーフマラソンのほかに、小牧山城を望む「小牧シティマラソン」、コース途中に国史跡の松坂城跡がある「みえ松阪マラソン」、大垣城から墨俣一夜城をめぐる「おおがきマラソン」などが、お城マラソンに認定されている。
完走者には、天守閣や石垣などそれぞれの城のシンボルを描いたスタンプに氏名、完走タイムなどがプリントされた「お城マラソン御城印」が授与される。さらに、1シーズンに3大会以上完走すると「侍」、通算5大会以上で「足軽」となり、70回以上で「天下人」と出世していく。
アールビーズ社は「マラソンは記録を狙うだけでなく、いろいろな楽しみ方がある。お城マラソンもその一つ。その土地の歴史や風土を体感しながら、スタンプラリーの感覚で楽しんでいるランナーも多い」と話す。23年度の「侍」は9000人を超え、10回以上の「武将」も870人誕生しているという。
同社が運営するランニング情報サイト「ランネット」からエントリーし、完走すると、御城印や武将ランクがマイページで見られる。詳細はお城マラソンのホームページ(https://sportsnet-id.jp/shiro)。
天守閣仰ぎ見ながら走る「犬山ハーフ」、参加募集
2025年2月23日(日・祝)、犬山市の日本陸連公認コース。国宝犬山城を眺めながら木曽川沿いを走る伝統の大会で、ゴール後は犬山城下町の観光も楽しめる。参加料は、ハーフマラソン7500円、10キロ5000円。詳細や申し込みは、大会ホームページ(http://www.inuyamahalf.com)。12月23日まで(ただし、定員1万人になり次第締め切り)。