和歌山2区は重鎮の後継VS伝説!?(山本期日前の衆院選ココに注目②)
YouTube「選挙ドットコムちゃんねる」では、毎週選挙や政治に関連する情報を発信中です。 2024年6月14日に公開された動画のテーマは「衆院注目選挙区特集 和歌山2区」 和歌山2区では、区割り変更に加え、地元とする自民党重鎮の二階俊博元幹事長の引退、世耕弘成参院議員の自民党離党と、大きな変化が。地元の事情から都知事選までつなぐ、選挙芸人・山本期日前氏の怒濤のネタをお楽しみください。 【このトピックのポイント】 ・自民党・二階元幹事長の引退だけじゃない、和歌山2区の事情とは ・地元首長会の推薦状を取り付ける「二階方式」は小池都知事にも? ・和歌山2区は一騎打ち?維新は?
和歌山2区は二階氏の三男vs「伝説の共産党議員」か
ゲストの山本期日前氏が「本当は、二階さんと世耕さんでもっと遊びたかったんですけど……かなわなくなってしまったんで」と切り出した和歌山2区では、大きな動きがありました。 まずは、ここを地盤としていた自民党・元幹事長の二階俊博氏が次期衆院選出馬を見送り、二階氏の引退を機に和歌山2区で衆院へのくら替えを狙っていた世耕弘成参院議員が自民党を離党したことがあります。
もうひとつは区割り変更です。 和歌山県は3区から2区に1減しました。二階氏の地盤である旧3区(和歌山県南部)はすべて2区へ、旧2区に属していた海南市、橋本市、有田市、海草郡、伊都郡と合併する形になりました。 MC鈴木邦和「もともと二階俊博さんの地盤であった部分の大部分が和歌山2区に引き継がれていると。和歌山のほぼ全域」 山本期日前氏「2区で戦うのは超大変です」 面積もあり、山もあるため街がまばらな和歌山2区。「どうやっていつも選挙活動やってるんだろう」と興味津々なふたりです。 山本氏「絶対行きたいんです、『二階ロード』を車で走らせたいんです」
そんな和歌山2区の予想される顔ぶれはこちらの2人です。 ・二階 伸康氏(自由民主党) ・くすもと 文郎氏(日本共産党) 二階伸康氏は二階俊博衆院議員の三男。ANAでのサラリーマン経験を経て二階氏の秘書を10年ほど務めています。 山本氏「二階番の記者さんに聞くと、長男、次男に関してはもごもごされるみたいな感じになるんですけど、伸康さんに関しては『いい人だよ』って言われるんで、かなり評判いいですね」 対するくすもと氏は「選挙マニアには知られた存在」。長年、二階氏のお膝元の御坊市で市議・県議を務めてこられました。2019年の和歌山県議会議員選挙では定数1の御坊選挙区で、自民党系候補を抑えて勝ったくすもと氏は、共産党が和歌山の1人区で勝った唯一の実績を持つ「伝説の人」だそうです。 この選挙の引き金となったのは、2016年の御坊市長選挙です。当初は引退を考えた現職市長が、二階氏の長男の出馬を見て「任せられない」と出馬を決意したことで、保守分裂の激しい選挙戦となりました。 山本氏「(選挙戦には)小泉進次郎議員や稲田朋美議員や、かなり兵力を投入したんですけど、二階さんの長男が負けてしまったっていう……」 この時の市長選から、御坊市内ではしこりが残りました。 くすもと氏は2017年の衆院選に出馬。御坊市では二階氏を追い詰めるほどの接戦を演じ、2021年衆院選の共産党候補より高い得票率を獲得したとのことです。また、勝利を収めた2019年の県議会議員選挙では、徹底して保守系市民の票を獲得する戦略を取ったとのことです。 MC鈴木邦和「お互い強そうな候補が出てきて……」