和歌山2区は重鎮の後継VS伝説!?(山本期日前の衆院選ココに注目②)
あの人も学んだ?地元首長会からの推薦を取り付ける手法
二階伸康氏が出馬する経緯は、県内21町村で作る和歌山県町村会からの出馬要請によるものだそうです。かなり地元の支援が固いのでしょうか? 山本氏「県内の21町村が全部和歌山2区に含まれているんですよ。その反対を押し切ることは、まず無理です」 MC鈴木も「この手法は珍しい」と目を丸くするこの手法ですが、山本氏によると「二階さんはこの手法をやります」とのこと。 山本氏は「今回、東京都知事選挙でも、小池都知事が都内52人の首長から推薦を受けて……あれ?二階さんと小池さん、関係性いいじゃないですか」と、小池都知事も、二階氏からやり方を学んだ可能性を指摘します。 2022年の和歌山県知事選でも、当初は世耕氏が推していた総務省官僚に出馬要請をする予定でしたが、県町村会が岸本周平氏(国民民主党)を推すことになり、ひっくり返ったのだとか。 MC鈴木「二階さんの……和歌山県知事選もそうだし、もともと小池さんを推したのもそうだけど、自民党の党内のことだけを考えたらありえない動き。それでもそれを最終的に通して、しかも選挙に勝って。しかも自分の支持基盤が壊れないってなかなかすさまじいこと。どうしてなんですか?」 選挙ウォッチャーの山本氏も「わからない」と首を傾げますが、 山本氏「紀伊半島の道路政策など、地元住民には大いに感謝されているようです。全国的に批判があったとしても、関係なく評価が高いようです。二階さんに恩を感じているっていうかたが、ものすごく多いと聞きますね」 MC鈴木「ちなみに二階番の記者さんから見た、二階さんの政治のすごさはどこだと聞きますか?」 山本氏「マメだって聞きます。あと、懐が深いといわれてます」 伸康氏はどこまで二階ブランドを引き継ぐのかという点も、かなり注目です。
維新は候補者を擁立できるのか?選挙の構図はどうなる?
和歌山2区の選挙結果、山本氏の見立ては「二階伸康さんがものすごく強いのは間違いないです」とのこと。自民党の収入不記載問題に関しては、「今回、二階(俊博)さんが引退して、ほかの自民党の裏金問題の議員さんが辞めない中、大将として責任を果たしたみたいな形で見ている人もいるんじゃないかな」と観測します。 山本氏「伸康さんも裏金について聞かれたときには、『責任があるので有権者に問いたい』と言っていたので、当選したら責任を果たしたという文脈になっているのではないか」 このタイミングで二階(俊博)氏が引退を表明した理由には、世耕氏との関係もあるのでは、という問いに対しては「タイミング的には完璧でしょうね」と答える山本氏。 世耕氏は、祖父の時代から新宮市を地盤にしています。和歌山2区へのくら替えを狙っていた中での、今回の自民党離党は痛恨だったでしょう。 山本氏「でも、世耕さんの離党を受けたあとに、関西系のテレビ局で、世耕さんが無所属で衆院選に出るという報道が出たんです。世耕事務所は事実無根と反論していたんですけど」 MC鈴木「その可能性はあるんですか?」 山本氏は、自民党の森山裕総務会長が5月、来年参院選の改選を迎える世耕氏に対し、和歌山選挙区への刺客擁立に反対する発言をしたことを受け、世耕氏の次期衆院選立候補の可能性を否定します。 山本氏「世耕さんは対抗馬を立てられないなら、そのまま無所属で出る可能性がある。そしたら今、自民党に喧嘩を売らないほうがいいという考え方になる可能性もあるんじゃないかなって思うんで」 さらに、山本氏は和歌山県町村会の会長が、世耕氏のくら替えを「自分の欲望のためだ」とコメントしている、と紹介。 山本氏「たぶん町村会も乗っからないんじゃないかなって」 MC鈴木「二階さんの政治力の強さをひしひしと感じるいろんなエピソード」