気分はニュルブルクリンク 富士スピードウェイにレースも観戦できる常設キャンプ場が登場
RECAMP 富士スピードウェイが2024年9月20日にオープン
サーキットではレースを観戦するだけでなく、キャンプをしたり、会場内で開かれる音楽フェスに参加するなど、日本でもレースの楽しみ方が広がりつつある。この変化にともない、サーキット場内にキャンプ場やグランピング施設を常設するケースも増えてきた。 【写真64枚】富士スピードウェイのサーキット内に常設されたキャンプ場、「RECAMP 富士スピードウェイ」の様々な施設の詳細画像をチェック ◆F1開催が可能なサーキットでは世界初 そんななか、富士スピードウェイが「RECAMP 富士スピードウェイ」を2024年9月20日にオープンさせた。トヨタ・グループが推進する「富士モータースポーツフォレスト・プロジェクト」の新施設として開業したもので、F1開催が可能な「グレード1サーキット」のインサイドエリアに常設のキャンプ場が設置されるのは世界で初めてだ。 ◆100Rの内側に開設 驚くことに、国際サーキットの雰囲気を感じながら滞在を楽しむことができるサーキット一体型キャンプ場は、富士スピードウェイの代表的な高速コーナーである「100R」の内側に位置する。昼間は目の前を高速で駆け抜けるレーシングカーに興奮し、夜は静けさと星空でリラックスできる特別な体験ができる。 多様な宿泊棟を備えている点もRECAMP 富士スピードウェイの大きな魅力で、自然を満喫できるオートキャンプサイトをはじめ、充実設備を兼ね備えた多種多様なトレーラーやヴィラ、ガレージ付きハウスを設置。キャンプに不慣れな人やテントの設置と撤収などが面倒でキャンプから離れしまっている人でも気軽に楽しめる設備となっている。さらに、愛犬と一緒にキャンプができる区画も用意している。 ◆本格派からお手軽志向まで幅広く対応 オートキャンプサイトは、木々で区切られているためプライベート感を確保。全サイトが電源付きで、工夫次第で様々なキャンプスタイルに対応できる。 トレーラーコテージは、遊び心をくすぐるロフトスペース付、冷暖房完備の展望デッキからは、サーキットを一望でき、デッキ下に駐車可能で、雨や夜露で愛車を濡らしたくない人に最適。キャンプギアを持っていなくても、気軽に宿泊できる。 また、ヴィンテージトレーラーコテージは、世界中で愛される「エアストリーム」のヴィンテージ車両(1970年製)をフルリノベーション。古き良き佇まいを残しながら、充実設備で快適な滞在が楽しめる。展望デッキからサーキットを望む絶好のロケーションで、天気の良い日は、雄大な富士山も眺められる。 ◆ホテル・クオリティやガレージ付き区画も トレーラーヴィラはまるでホテルのような設えで、冷暖房、トイレ、シャワー、冷蔵庫、ダブルベッド完備の充実設備が魅力となっている。デッキスペースにはハンモック、BBQガスグリル、キッチン、焚き火台が備えられている。サーキットを眺めながら、気軽に上質なアウトドアを堪能できる。 サーキットならではのクルマ好きに刺さるキャンピングガレージハウスもある。クルマ好き憧れのガレージを疑似体験できるコンセプトサイト。ガレージ内の就寝スペースをはじめ、冷暖房、BBQガスグリル、キッチン、冷蔵庫も完備。外には、焚き火ができる駐車スペースも用意している。 ◆リードなしで愛犬とレースを楽しめる 愛犬と楽しみたい人には、ルーフデッキ付きドッグ・オートキャンプサイトが用意されている。ノーリードで愛犬とキャンプが楽しめる特別なオートキャンプサイトで、椅子やテーブル、キッチン(温水対応)完備のルーフデッキ仕様で、好きなテントと愛犬と一緒に気軽にキャンプが楽しめる。100Rコースビューが望める環境で少し贅沢な時間が過ごせる。 施設内には宿泊施設以外にも、路面アートといったサーキットへの没入感をより高める演出が施されている。 最近のサーキットは、レースだけを楽しむ場ではなくなっていて、富士スピードウェイも多彩に進化するキャンプ場のひとつとして知名度をより上げていくはずだ。 文=塚田勝弘 (ENGINE WEBオリジナル)
ENGINE編集部