立命大 9年ぶり甲子園ボウル出場 圧倒的な攻撃力で主導権“関西最後の砦”が関東対決を阻止
「アメフト・全日本大学選手権・準決勝、立命大52-27早大」(1日、ヤンマースタジアム長居) 準決勝1試合が行われ、立命大(関西1位)が早大(関東2位)に52-27で勝ち、9年ぶり10度目となる「第79回甲子園ボウル」(15日・甲子園球場)への出場を決めた。立命大は前半から圧倒的な攻撃力で主導権を握り、合計七つのTDを奪って快勝した。甲子園ボウルでは関学大の7連覇を阻止した関東1位の法大と対戦する。今回から大会方式が変わり、実力上位の関東、関西は出場枠が1から3に増えた。 絶対に負けられなかった。前日に関学大が法大にまさかの敗戦。高橋監督は「正直、ショックでした」と述懐したが、甲子園の舞台で関東同士の対決だけは避けたい。関西最後の砦(とりで)となった立命大が気迫のアタックを見せた。 オフェンスラインが早大を封じて、第2Qまでに五つのタッチダウンを奪って完全に試合の流れをつかむ。2TDを決めた主将のRB山崎は「道があいていて自分はただ走るだけだった」と振り返り、ライン戦にこだわる戦いを目指した指揮官も「90点ぐらい」と高く評価した。 9度目の全国の頂点まで、あとひとつ。「法大もラインが強い。ウチとはタイプが似ていると思う。気持ちの差が勝敗を分ける」と高橋監督。勝利の直後は感涙にむせんだ山崎主将も「最高のパフォーマンスをして、最後は笑って終わりたい」と意気込んだ。