現代美術のアートフェア「Art Collaboration Kyoto」が11月に開催。国内外69のギャラリーが京都に集う
国立京都国際会館ほかで、11月1日~3日に開催
「コラボレーション」をコンセプトに、2021年から京都で始まった現代美術の国際的アートフェア「Art Collaboration Kyoto(ACK)」。その4回目が、11月1日から3日まで国立京都国際会館ほかで開催される。 会場では、国内外69のギャラリーが出展するブース展示「ギャラリーコラボレーション」「キョウトミーティング」や、ACKが主催する企画展「パブリックプログラム」と「ACK Talks」「ACK Kids’ Programs」などで構成される「ACK Curates」といったプログラムが展開。プログラムディレクターは山下有佳子が務めている。 「ACK Curates」の今年のテーマは「Resilience~わたしたちがつなぐものたち」。初回から掲げてきたビジョンである「アート起点の繋がりと新しい価値の創出」「コミュニティ形成と長期的な向上」「アートにおけるエコシステムの整備と発展」の強度を高めることを目指す。また、前回から会場のデザインを一新し、格子状の基本構造で統一しながらも出展ギャラリーごとにカスタマイズできる可変性を設けている。 国立京都国際会館イベントホールや周辺スペースを使った展示企画であるパブリックプログラムでは、ゲストキュレーターとして、アンドレ・チャン(陳子澂)とチョン・チンイン(張瀞尹)によって2018年に設立された、香港拠点のキュレーションプラットフォーム・Arts Collectiveを迎える。「ACK Curates」のテーマに応答するかたちで「地図が語らないこと」というキュレトリアルテーマを設定し、社会を動かす原動力となるような身体性の高い作品に光を当てまる。出展作家はナイザ・カーン、マリア・ネポムセノ、アンリ・サラ、トマス・サラセーノ、ウォン・ピン(黃炳)ほか。 「ACK Talks」には、アート、社会、そして人々の「レジリエンス/回復力」について多様な視点から考察する9本のトークセッションがラインナップ。また「ACK Kids’ Programs」では、展示の鑑賞とアーティストともに行う作品制作がセットになった参加型のワークショップを開催する。 さらに企業の協力で行う特別企画として6つのイベントを実施。渡辺志桜里の新作を展示する「渡辺志桜里 supported by Daimaru Matsuzakaya Ladder Project」、工芸にフォーカスした「KOGEI Café supported by MUFG」、岩崎貴宏らの新作を展示する「Resonance supported by Kyoto Takashimaya S.C.」、車とアートのコラボレーション展示「ASTON MARTIN / RANGE ROVER in Japanese Trad supported by HAKKO LR」、「アートとファッションの融合」をテーマとした展示「Harper’s BAZAAR Exhibition」、京都を拠点に活動する若手アーティストの活躍支援を目的としたアワード「Pommery Prize Kyoto」の最終選考アーティストの作品を紹介する「Pommery Prize Kyoto 2024」が開催される。 また、市内連携プログラムとして、通常非公開の京都市京セラ美術館 貴賓室にて「金」を使った山内祥太によるスペシャルインスタレーションを展開するほか、様々な産業分野で活動する人々が、現代アートの見方や新たな楽しみ方をSNSを通して共有する「Tastemaker」として、ソフィー・ドリス(建築家、HMNOPデザイナー)、中山まりこ(MADISONBLUEディレクター、デザイナー)、マリウス成龍葉が参加する。
Art Beat News