逮捕報道から4カ月…佐野海舟はドイツで今「めっちゃいい。海舟がかなり回収してる」板倉滉も認めた10戦連続先発の理由「日本代表スタッフも視察」
リーグでも屈指のデュエル勝利数
現在のマインツは、決して戦力が充実しているチームとは言えない。そのため、上位陣との対戦ではボールを持たれることを想定し、自陣にブロックを構築している。プレッシングで相手を追い込み、球際での勝負でボールを奪い、その瞬間に素早い攻撃を仕掛けていく形が多い。 その中で、対人の強さやセカンドボールへの予測が速い佐野のプレースタイルは非常にマッチしている。リーグ序盤では球際で競り負けるシーンも散見されたが、第9節終了時点で、デュエル(1対1)勝利数は合計99本でリーグ7位。この数字を見れば、いかに佐野がチームに貢献しているかがわかるだろう。 佐野自身も「守備は自分たちの対策していることをしっかり出せたと思うし、そこから攻撃につなげる形も上手くできた」と手応えを口にした。だが、続いた言葉はさらに先を見据えたものだった。 佐野が課題に挙げたのは攻撃面だ。 「チームがボールを持つときは、やはり(ボランチの相方であるナディーム・)アミリから始まるので、そこのフォローをしないといけないけど、自分ももうちょっと出れるときは出ていかないとやはりFWの選手が孤立している場面が多い。そこはもうちょっと自分の位置を高くしつつ、守備になったときには問題ないというポジショニングを取り続けることが大事かなと。ボランチがやはり点を取れないとチームは上に行けないと思いますし、どんどんそこは狙っていきたい気持ちはあります」 この言葉がピッチにしっかりと現れたのが前述したドルトムント戦だった。これまで以上にボールを奪った後の縦への意識が高く、得点の起点となったロングフィードだけでなく、その他の場面では鋭い縦パスやボックス付近に入っていく動きも披露。これまで78.0%のパス成功率だった中で、ドルトムント戦では86.3%を記録するに至った。まさに攻撃面での進化が感じられるパフォーマンスだった。 また、走行距離113.68kmはチーム1位。リーグ全選手の中でも7位にランクインしている。無駄走りの多さを指摘されることもあったが、少しずつ変化を加えている。 「なるべく自分が外に出ることがないようにと考えている。出た時はしっかりディフェンスラインの選手がそこを埋めるのか、ボランチだったり、逆サイドの選手が入ってきたりするのかという話はできているけど、それがピンチにつながってしまうとダメだと思うので。そこは自分もあまり外に行き過ぎないことは意識してやっていきたい」
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