逮捕報道から4カ月…佐野海舟はドイツで今「めっちゃいい。海舟がかなり回収してる」板倉滉も認めた10戦連続先発の理由「日本代表スタッフも視察」
今季からブンデスリーガ1部・マインツに移籍した佐野海舟(23歳)。今年7月に逮捕報道が出され、その後は不起訴処分になったものの、以降の代表活動には招集されず。それでも、新天地で定位置の座を掴み、着実に再起の道を歩んでいる。ドイツ在住ライター林遼平氏に現在地をレポートしてもらった。 【画像】坊主頭がカワイイ佐野海舟18歳…“天才”と評された高校時代を見る!「相手に蹴られてもカラダを張る森保25歳」「三笘&久保の神ファンサに子供たちニコニコ」など森保ジャパン写真も(80枚超) ひたむきな努力の成果がピッチに表れ始めている。 ブンデスリーガ第10節のドルトムント戦。23歳の佐野海舟はピッチを縦横無尽に走り回った。ドイツを代表する強豪クラブを相手に、中盤の球際バトルで圧倒すれば、54分には見事なロングフィードから得点の起点になるなど攻守に存在感を発揮。いまひとつ勝ち切れていなかったチームを勝利に導いてみせた。 このパフォーマンスを、長年ドイツ国内におけるサッカー専門誌売り上げ1位を誇る『キッカー』や大衆紙『ビルト』など多くの現地メディアが高く評価。インターナショナルマッチウィーク直前の試合を最高の形で締めくくることに成功した。 これで開幕から10試合連続で先発出場。加入1年目では、立派な数字だろう。 ただ、新天地に舞い降りて約3カ月半――不動の地位を確立しつつある佐野だが、ここまでの歩みは決して簡単ではなかった。
逮捕→不起訴処分も合流が遅れ…
今年7月に鹿島アントラーズからマインツへの移籍が発表された後、日本に一時帰国している最中に不同意性交の疑いで逮捕された。その後、釈放され不起訴処分となったが、新天地への合流は遅れ、マインツのサッカーやブンデスリーガの舞台に馴染むまでに時間がかかった。 リーグ開幕前に行われた国内カップ、DfBポカールでの活躍によりブンデスリーガデビューを開幕スタメンで飾ったが、このウニオン・ベルリン戦では自身の長所であるボール奪取で存在感を発揮できず。74分には相手に食いつきすぎ、プレスをかわされたところからミドルシュートを沈められた。結局、この失点が尾を引いてチームもドロー決着。ほろ苦い船出となった。 試合後、佐野は「チームの力になれなかったので、ただただ悔しい」と思いを明かしつつ、これまで戦っていたJリーグとブンデスリーガの違いを口にしていた。 「今まで感じたことのないプレッシャーや強度をすごく感じた。ただ、これにいち早く慣れないといけないなと。(失点場面は)Jリーグではあまり感じられない場面だったと思うけど、ここでやっている以上、そういうことは言っていても仕方ない。あそこを止めるか、止められないか。あれは防がないといけない。持ち味が今日はあまり出せなかったし、そこはまだまだ自分の力が足りないなと思う。どんどん強くなるしかないと思います」 力の差を突きつけられる形となった一方で、この差を体験しにきたからこそのやりがいも感じていた。 「こっちにきて、最初は全ての試合、相手、スタジアムが初めてという感じだと思う。なるべく試合に入るまでの1週間だったり、その間を大切にしようと思っています。試合に上手く入って自分のプレーができるようにやれることをやっていきたいです」
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