清潔でも……令和の時代に「アタマジラミ」ナゼ? 女の子に多く発生、“フケ”と勘違いも 経路と対策は?【#みんなのギモン】
■1994年度以降、再び増加傾向に…ナゼ
加納解説委員 「戦中戦後の衛生環境が悪化した時代、シラミやノミなどを DDTという殺虫剤を吹きかけて駆除する映像や写真を見たことがある方は多いのではないでしょうか。しかし国立感染症研究所によると、この殺虫剤は1971年に日本では使用禁止となり、発生件数が増加」 「1982年度に別の駆除薬が発売されて減少したものの、初石皮膚科クリニックの木下亜衣子院長によると、1994年度以降は増加傾向にあるといいます」 「木下院長によると、アタマジラミを知らない世代が増えてきていて、卵や成虫を見ても気が付かない、気が付いても駆除の仕方が分からない。そうこうしているうちに広がっていく可能性が指摘されています」
■早期発見へ…頭をかき分けてチェック
斎藤キャスター 「自分でできる対策はどのようにしたらいいんですか?」 加納解説委員 「木下院長によると、かゆくなって気付くのではかなり数が増えてしまった段階なので、早期発見が大切です。まず髪をかき分けて卵や成虫がいないか、よく頭をチェックしましょう。もし見つけたら丸刈りにするのが確実ですが、なかなか難しいですよね」
■皮膚科の医師に聞く…見つけたら?
加納解説委員 「そのため、薬局で購入できる駆除用の医薬品シャンプーを使いましょう。ただ、シャンプーは卵には効かないので、併せて専用の目の細かい『すきぐし』で取り除きます」 森アナウンサー 「(私の家族も)爪でこすって取ってました」
■拡大を防ぐために…洗濯や駆除のコツ
加納解説委員 「爪だと少し取れることがあるんですよね。また木下院長によると、他の人に広げないために、使用したタオルや寝具は60度以上の温水に5分ほどつけてから洗濯します。アタマジラミは熱に弱いので、アイロンや乾燥機も効果的だそうです」 河出アナウンサー 「成虫とか卵でいろいろな対策がありますけれども、しっかり正しい方法を考えて実践していきたいなと思います」 加納解説委員 「ただ、アタマジラミはヒトから血を吸わなければ数日しか生きられないので、そんなに神経質にならなくても大丈夫だそうです。例えばカーペットなどは、掃除機や粘着クリーナーで掃除するだけでも大半は駆除できます」 「洗えないぬいぐるみなどは、ポリ袋に入れて口を封じ、卵がふ化する期間も考えて 2 週間ほど置いておけば餓死するそうです」 鈴江アナウンサー 「昔のことと思っていましたけれども、定期的に子どもの頭の様子とか見てあげることも大事かもしれませんね」 森アナウンサー 「(私の家族の場合は)ポリポリかいていたのが発覚のきっかけだったので、ちょっと目を配ってあげるといいかもしれませんね」 加納解説委員 「アタマジラミはきちんと駆除すれば、それほど心配することはありません。髪をチェックして早期発見・早期駆除に努めましょう」 (2024年5月7日 午後4時半ごろ放送 news every.「#みんなのギモン」より)
●あなたの身の回りの怒りやギモンをお寄せください。 お寄せいただいた情報をもとに日本テレビ報道局が調査・取材します。 #みんなのギモン https://www.ntv.co.jp/provideinformation/houdou.html