清潔でも……令和の時代に「アタマジラミ」ナゼ? 女の子に多く発生、“フケ”と勘違いも 経路と対策は?【#みんなのギモン】
■寄生するのは…性別・年齢関係ナシ
加納解説委員 「繁殖力が強いのも特徴です。東京都保健医療局によると、アタマジラミの成虫は2~3ミリ、卵は0.5ミリほどの大きさで、ヒトの頭に寄生するシラミです」 斎藤佑樹キャスター 「僕も以前韓国に行った時にトコジラミがいて、注意してくださいと言われました。トコジラミとはまた違うんですか?」 加納解説委員 「トコジラミはシラミではなくカメムシの仲間で、全く別物です。アタマジラミの卵は髪の毛にしっかりついて、指でつまんでもなかなか取れません」 「卵は1週間ほどでふ化し、ヒトから血を吸うようになります。吸われたところがかゆくなり、かきすぎて頭皮に炎症を起こすこともあるそうです。羽がないので飛んだり跳ねたりすることはありません」 「性別・年齢に関係なくヒトの頭に寄生しますが、国立感染症研究所によると世界的に子どもに多い傾向が見られます。男の子よりも髪の長いことが多い女の子の方が寄生率が高い傾向にあります」 「ただ、髪を洗っていないからつく、清潔にしていたらつかない、というわけでもないため悩ましいんですよね」
■2022年度、都への相談は202件
鈴江アナウンサー 「普通に毎日のようにシャンプーしていても、ついちゃうこともあるんですか?」 加納解説委員 「そうなんです」 鈴江アナウンサー 「清潔にしていてもそうなるなら、どこからもらってきてしまう可能性があるのか。すごく気になります」 加納解説委員 「2022年度に東京都に寄せられた相談件数は 202 件でした。都保健医療局の過去10年間のデータを月別で見てみると、これからの季節に増える傾向があります。その理由は、アタマジラミが寄生する経路に関係がありそうです」
■子どもも大人も…どんな経路で寄生?
加納解説委員 「アタマジラミは、頭と頭が接触したり、枕・タオル・ブラシ・帽子など身の回りの物を共有することで移動して寄生します。寝ている時や遊んでいる時に、子ども同士の頭が自然とくっついちゃうことはありますよね」 「これから暑くなり、タオルを使ってポンと置いた時に他の人の物と重なったり、プールでブラシを貸し借りしたりすることでも、うつってしまうことがあるそうです」 「大人でも、満員電車などで気が付かないうちに髪が触れ合うことで、またジムや銭湯の共用ロッカーで感染する可能性もあるそうです」 斎藤キャスター 「僕もジムによく行くんですけど、その可能性があるということですよね。一度寄生したら大変でしょうし、気を付けたいですね」 加納解説委員 「過度に恐れる必要はないんですけれども、頭に触れるものは少し気にされた方がいいかもしれないですね」 鈴江アナウンサー 「森さんのお子さんの経路は思い当たりますか?」 森アナウンサー 「全く分かりません。下の子が最初にかかって、次の日には上の子の髪の毛に卵がついていたので、下の子から来たのは分かりますが、他は分かりません。対症療法で(医薬品の)シャンプーをやっていました」 加納解説委員 「分からない方が結構多いんですよね」