泌尿器科医が<夜間頻尿>を防ぐ4つの方法を伝授!「15分間ある姿勢を続けるだけで、トイレ通いがピタリとなくなった女性も…」
厚生労働省が実施した「令和4年 国民生活基礎調査」で、頻尿の自覚症状がある人の割合(有訴者率)は、人口1000人あたり38.8人だったそうです。そのようななか、医学博士の高橋悟先生(「高」は正しくは「はしごだか」)は「頻尿や尿もれといった尿トラブルの多くは、セルフケアで改善できることがわかっている」と話します。そこで今回は、高橋先生の著書『頻尿・尿もれ 自力でできるリセット法』から、一部を抜粋してご紹介します。 【書影】全国の患者が信頼する名医による、自分で治す「本当のコツ」。高橋悟『頻尿・尿もれ自力でできるリセット法』 * * * * * * * ◆寝る前に出したい「下半身にたまった水分」 夜中に何度もトイレに行く夜間頻尿の人は、ふくらはぎの筋肉が弱っているのかもしれません。 加齢、運動不足、立ちっぱなし、座りっぱなしなどで「ふくらはぎのポンプ作用」が弱ると、重力で下半身に水分がたまってしまいます。 そうなると、横になっている睡眠中に、下半身にたまった水分が上がってきて尿になるのです。 そういう人は、「足のむくみ」を取る、次の方法をお試しください。寝る3時間前までに行うのが効果的です。 (1)足を上げてあお向けに寝ころぶ 座布団などを使い、足を10cm以上高くして、あお向けになります。15分間その姿勢を続けましょう。 それだけで下半身にたまった血液やリンパ液が心臓へ戻り、寝る前に余分な水分を排出できます。床につく3時間前までに行います。 簡単な方法ですが、効果的です。 毎晩3~4回トイレで目を覚ましていたのに、この方法をお伝えして、実際にやってもらった次の夜から、ピタリとトイレ通いがなくなったという女性もいます。 熟睡できずに昼間眠くてしかたなかったそうなので、とても感謝されました。
◆ふくらはぎのポンプ作用を手助け (2)ふくらはぎのマッサージをする 手を使って、ふくらはぎのポンプ作用を手助けするのが、マッサージです。 両手で輪をつくるようにしてふくらはぎを包み込み、下から上へ、少し圧をかけるようにもみ上げます。 これも就寝の3時間ぐらい前に、左右それぞれ10分程度行うといいでしょう。 かかとを上げ下げするだけでも同じ効果があるので、立ち仕事の人は、仕事中にも手軽に行えますね。