48歳、「人間関係」に境界線を引いたらラクになった。人は人、自分は自分
3人の男の子を育てながら、美しさを日々アップデートしている美容家の神崎恵さん(48歳)に人間関係のつき合い方について聞きました。他人との距離感の取り方や自分の心を守る方法を教えていただきました。
他人に左右されず、ときには心は「無」にして自分を大切に
人は人、自分は自分。年を重ねるにつれ、人と自分との間に心の境界線が引けるようになりました。だからもし仕事の場に不機嫌を振りかざす人がいたとしても、心乱されることはまずありません。私情をはさまず、淡々とその仕事をやり遂げることだけに集中します。 同じ悩みを相談されることがよくあるのですが、こちらが気をつかってなにかアクションを起こしても、人を変えるのは難しいですよね。それでモヤモヤするのは時間のムダだから、本当は距離をおくのがいちばんなのだけど、難しい場合も。そんなときは“心の境界線”を引いていいと思うんです。仕事がスムーズに進む最善の方法を探しながらも、人と自分とを区別して、心は「無」の状態をキープする。それが自分の心を守る方法のひとつなのかなと思っています。
失礼な態度を取られたときが「境界線」を引くタイミング
ほかにも職場やコミュニティーで失礼な態度を取られることってありますよね。私も多々あります、「この人、私のことものすごーくなめてるな」とか「相手から雑に扱われてるな」と感じる瞬間が。そんなときこそ“境界線”を引くタイミング。考えも行動も人それぞれと区別して平常心を取り戻し、「無」の状態をキープ。そのうえで誠意をもって精いっぱい取り組んでいると、相手の態度が変わることもときにはあって。それを楽しみに仕事をがんばっている部分もある気がします。
お気に入りのカフェでも推しでも、逃げ場があるとラク
でも心に境界線を引けたとしても、しんどくなってしまうことがあるかもしれません。そんなときのために「逃げ場」があるといいですよね。職場はもちろん、タスクが山積みな家庭もある意味「戦場」。戦いの場だけではつらいから、職場や家庭以外に、違う世界を見つけておくことが大事だなと感じています。 それはお気に入りのカフェでも、推し活でもなんでもいい。自分の心が解放できる場があれば、心がラクになるんじゃないかな。 衣装クレジット:ニット¥39600、スカート¥46200(ともにソブ/フィルム)、イヤリング・参考商品(loni/アンティローザ)
ESSE編集部