ハービー・山口の写真人生【後編:美化することなく生で伝えたい】
■ハービー・山口
1950年、東京都出身。大学卒業後の1973年にロンドンに渡り10年間を過ごす。一時期、劇団に所属し役者をする一方でパンクロックやニューウエーブのムーブメントに遭遇、デビュー前のボーイ・ジョージとルームシェアをするなどロンドンの最もエキサイティングだった時代を体験。そうした中で撮影された、生きたロンドンの写真が高く評価された。 帰国後も福山雅治など国内アーティストとのコラボレーションをしながら、常に市井の人々にカメラを向け続ける。「人間の希望を撮りたい」「人が人を好きになる様な写真を撮りたい」をテーマに、多くの作品をモノクロームのスナップ・ポートレートというスタイルで残している。 写真発表の傍らエッセイ執筆。ラジオのパーソナリティーなども務める。毎週金曜の昼12時35分からインターFM、毎月第1火曜の13時~13時30分に渋谷のラジオにレギュラー出演している。 近著に『HOPE 2020-変わらない日常と明日への言葉』(KADOKAWA)、『良い写真とは? 撮る人が心に刻む108のことば』『人を幸せにする写真 幸せになれるかと思ったあの日のこと』(いずれもトゥーヴァージンズ) 2011年度日本写真協会賞作家賞。 九州産業大学客員教授(2014~2021)、大阪芸術大学(2012~現在)