空いてる駐車場なのにわざわざ隣に停める心理。トナラー対策どうする?
トナラーもされる側も、クルマに乗ると冷静さが失われる
クルマに乗ると人格が変わってしまうのは、トナラーだけでないかもしれません。電車内や飲食店でのトナラーにはおおらかな人も、駐車場のトナラーにだけ敏感な人もいます。ドアパンチされるのがイヤな、愛車を大切にするクルマ好きがトナラーに敏感なのでしょうか? 「駐車場トナラーの場合は、不快に思う側の心理も少し違ってくるかもしれません。電車内はパーソナルスペースを侵害される不快感が主で、匂い問題といった直接的な害は少ないように感じます。トイレも音問題などが気になるかもしれませんが、流水音を発生させるグッズなどもありそれほど抵抗がなくなったかと思います。飲食店でも、隣の声が気になるといった問題がある場合を除けばそれほど実害はないように思います。 クルマの場合、ドアの開け閉めでぶつかってしまうなど、大きなトラブルになることも想定されます。そうでなくとも隣に駐車されることにより、乗り降りなどの不便は増えますので、他のトナラー問題よりも深刻に考える人も多そうです。実害が多いとなれば『空いているのにわざわざ隣に停めるなんて非常識だ』『迷惑行為だ』と考える人も増えることが予想されます。 運転のストレスから怒りや攻撃的な行動が増すという研究を思い出すと、トナラーに対して攻撃的な行動に出てしまう人も増えそうですよね。車内だと抑止力が減るということから考えても、他のトナラー問題とはちょっと違うかなと思います」(藤田先生) やはりクルマは、人間の抑止力を減らしてしまう、魔物が住んでいるのでしょうか…トナラー側も、トナラーを嫌がる側も攻撃的になってしまうんですかね。
駐車場トナラーに目くじらを立てるのは日本人だけ?
ところで駐車場トナラーを気にするのは、日本人だけなんでしょうか。クルマの扱いにおいては、欧米人とは感覚が違うような気がします。愛車をやたら大切にする日本人特有の心理ですかね。 「クルマの扱いに関しては、文化差を非常に感じますよね。アメリカでのクルマの傷に対する鷹揚さもビックリでしたが、イタリアで駐車しているクルマをバンパーで押して動かすというのを見たときは、本当に驚きました。そういった意味では、日本での駐車トナラーに対する感覚は、海外の人には理解しにくい可能性があるなと思いました」(藤田先生) 普段は礼儀正しく生きている日本人だけに、クルマに乗ると気持ちが大きくなってトナラーになったり、愛車を大切にしすぎるがために、必要以上にトナラーに怒ったりするのかもですねぇ。