「新たな道を切り開いていく」──ハウザー&ワースが新CEOに在籍27年のミレッラ・ローマを任命
ハウザー&ワースが新CEOに任命したミレッラ・ローマは、同ギャラリーで27年にわたりキャリアを積んできた。1990年代後半から2000年代前半にかけて現共同社長マーク・パイヨのエグゼクティブアシスタントを務め、2013年にエグゼクティブディレクターとなり、2020年にはパートナーに就任。今回の任命でローマは、2021年にハウザー&ワース初のグローバルCEOとなったユアン・ヴェンタースの後を継ぐことになる。 同ギャラリーの共同設立者イワン・ワースは、任命に関する声明で次のように述べている。 「ハウザー&ワースの新しいCEOとして、当社の歴史と現在の事業について豊富な知識を持つローマは、アーティストやチームメンバー、そしてアート界全般への深い理解を示してくれます。そのリーダーシップスキルは、我われのギャラリーが将来に向けて何ができ、どんな存在になれるかというビジョンに向けて進化を続け、新たな道を切り開いていく上で非常に貴重なものとなるでしょう」 一方、ローマはUS版ARTnewsへの声明でこう語った。 「これまでハウザー&ワースの同僚たちとともに歩んできた素晴らしい道のりに、新たな1ページが加わることを大変光栄に思います。私が深く尊敬するグローバルチームとさらに緊密に協力し、今後数カ月、数年をかけ、ギャラリーに何ができるかを定義し、それを形にしていくのが楽しみです。各地のリーダーとともに、アートを通じてインスピレーションを与え、つながり、意義深い議論を巻き起こす新たな機会を創造していきます」 ローマの前任者であるユアン・ヴェンタースは、2014年に設立された同ギャラリーのホスピタリティ部門、アートファーム(ブティックホテルやレストラングループを所有)のCEOとして、2025年1月まで、あるいは後継者が決まるまで留任する。 ヴェンタースは、イギリスの老舗百貨店フォートナム&メイソンのトップを約10年間務めた後、2021年にハウザー&ワース初のグローバルCEOに就任。その際、イワン・ワースは、こう述べていた。 「ギャラリーの最優先事項は常にアーティストとクライアントですが、一方で我われのビジネスもアート界自体も劇的に規模が拡大し、加速度的に成長しています。グローバルな企業になった今、我われが最優先課題に集中し続け、さらに情熱を注いでいくためにはチームを率いる強力なCEOが不可欠です」
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