なぜ横浜DeNAは広島との開幕戦に大敗したのか…防がねばならなかった失点
9回、代打倉本のセンターへ抜けそうな当たりを広島の上本のファインプレーで止められたが“ヘッスラ”を敢行。リプレー検証は失敗に終わったが、8点差でも最後まであきらめない、その姿を三浦監督は称えた。 試合後、ベンチでは、知野が悔し涙を流していた。 「緊張感もあったのかな。あのエラーがね。引きずっていたのか。最後に1本(ヒットが)出たが、いいところじゃなくて悪いところが出た。でもスタメンで使ったのは監督。いいものを持っているし、よくなってきている。こういうときもある。引きずらずやってほしい」 三浦監督はファームの監督時代から、その素質に目をつけていた知野を見捨てるようなことはせず、心から励ました。 新型コロナの感染拡大防止策として神奈川県に発出されていた「まん延防止等重点措置」が解除になったこともあり、人数制限が撤廃され、この日、史上最多動員数32436人を達成した。これまでは2019年7月30日のヤクルト戦、同年9月5日の阪神戦で記録した32160人が最高人数だった。ハマスタの増築・改修工事が2020年2月に終わり、キャパが増えてから、ずっと人数制限がかかっていたため、これまで最多動員を更新することができていなかった。これでも、まだ立ち見席は販売していないため、今後、新型コロナの感染状況が落ち着けば、さらに最多動員記録を更新する可能性が出てくる。 それは「横浜反撃」の力強い追い風となる。 三浦監督も「たくさんのファンに駆け付けていただいて勝てなかったことは申し訳なく思います。あれだけのファンの方々に支えてもらってるんだと思って、また明日頑張ります」と言う。「横浜反撃」のチームスローガンに込めた強い思いと覚悟は、明日への戦いにつながるのだ。 (文責・論スポ、スポーツタイムズ通信社)