明日号砲! 東京五輪最後の「1枠」を争う東京マラソンは本当に賞金1億円ゲットの日本新記録決着となるのか?
3月1日の天気予報は晴れで9時の気温は11度と気象コンディションは良好だ。前回は冷雨に記録を阻まれたが、今回は好タイムが続出しそうな雰囲気が漂っている。 なお、大迫、設楽、井上、佐藤の4人はナイキ厚底シューズを着用予定。同シューズはニューイヤー駅伝で8人、箱根駅伝で12人に区間新をもたらしている。しかも、東京マラソンでは新モデルである『ズームX アルファフライ ネクスト%』の登場が濃厚だ。非公式レースながら、人類初の”2時間切り”を実現させた超厚底シューズがさらにタイムを押し上げてくれるだろう。なかでも井上は、厚底シューズで初のマラソンとなるだけに”伸びしろ”という意味では一番あるかもしれない。 日本新で日本人トップになれば、東京五輪を大きく引き寄せるだけでなく、実業団マラソン強化プロジェクト「Project EXCEED」の報奨金1億円もゲットできる。 2本のニンジンがぶら下がっている状況だけに、ラストでは“未知なるパワー“が絞り出される可能性は高い。第2集団でレースを進める選手たちにも日本記録のチャンスは十分にある。 今回は一般ランナーの出場はなく、沿道の応援も自粛が呼びかけられている。例年と比べて、華やかな雰囲気はないが、日本新決着を期待してもいいだろう。どんなドラマが待っているのか。日本マラソン界にとって、伝説のレースになるかもしれない。 (文責・酒井政人/スポーツライター)