【訪問記】ケルン西部にあるトヨタコレクションを訪ねる スープラ、2000GT、セリカ等、歴史的コレクションに加え多くのレースカーも!
しかし、1999年はアップグレードされたマシンが有力視されており、3台のワークスカーを擁していたトヨタとしてはチャンスを逃すわけにはいかなかった。予選では優位に立ったが、「GT-ONE」の2台がクラッシュ。残されたのは片山右京、土屋圭市、鈴木利男の3台で、この3台はトリムされながらトップのBMWを追うことになった。特に片山はV12 LMRよりも1周あたり3秒速いタイムを刻み、その差を40秒まで縮めていた。しかし、ここでも悲願のル・マン優勝はならなかった。ここケルンのトヨタモータースポーツがトップカテゴリー初のプロトタイプをフランスに送り込んだのは2012年のことだった。トップを走っていた「TS050」ハイブリッドがドライブトレインの不具合でレース終了3分前にストップしたのだ。トヨタがこのレースで5連覇できたのは、ファクトリー勢が完全に撤退した2018年から2022年までだった。
2002年から2009年にかけての暫定F1プロジェクトも、どのチームよりも予算が多かったにもかかわらず、十分な成功を収めることはできなかった。2005年のF1世界選手権総合4位、13回の表彰台、3回のポールポジションがハイライトだった。ここでも優勝は実現しなかった。2009年末、2010年型マシンの開発はほぼ完了しており、ドライバーのティモ グロックは後に、空力特性は上位を争うのに十分なものだったと明かしている。しかし、ここで得られた洞察は卓越している。
結論
ノスタルジックな雰囲気に包まれながら、トヨタの膨大なモータースポーツの歴史をたどる。ラリー、耐久レース、F1マシンなど、これほど幅広いジャンルを提供するメーカーは他にない。また、日本企業の民間財宝は、70年代、80年代、90年代のクールさを象徴している。ぜひお立ち寄りください!
Alexander Bernt