【101歳。ひとり暮らしの心得】明るく生きるコツは、欲張らないこと。足るを知り、日々の暮らしのなかでどうしたら自分を楽しませられるかを考えて生きる
101歳の長寿を全うした生活評論家、吉沢久子さんが綴った、毎日の小さな喜びを大切に、前向きに悔いの残らない時間を過ごす生き方。エッセイ集『101歳。ひとり暮らしの心得』(中央公論新社)から幸せな暮らし方の秘訣を紹介します。 * * * * * * * <生きていることが楽しくなる秘訣> ◆明るく生きるには欲張らないことが大切 しかめっ面で過ごしても人生、笑って過ごしても人生。 だったら、笑って過ごしたほうがいい。私はずっと、そう思って生きてきました。 あれこれ悩むのと、明るく生きるのと、どちらが幸せになれるのか。言いかえると、どちらが人生にとって得か。そう考えて、私は自分にとって得なほうを選んだのです。 そして、「明るく前向きに生きよう」と自分に言い聞かせ、自分でそういうふうに仕向けてきました。 明るく生きるには、欲張らないことです。 足ることを知れば、そうそうつらくはなりません。私は、何もいらないと思って生きてきました。そして、日々の暮らしのなかでどうしたら自分を楽しませられるかを、考えてきました。 おいしいものを食べる。日々の暮らしのなかで小さな美しさを見つける。 そんなささやかなことが、自分を楽しませ、生きる喜びを与えてくれました。
吉沢久子
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