「あの打ち方をできるのは、投手だから」 大谷翔平の異色のバッティングの秘密とは? 10代の頃の大谷に相談を受けた専門家が解説
「MVP受賞は妥当」
大谷はこれまで、21年と23年にア・リーグMVPに輝いており、今回はナ・リーグ移籍1年目にして受賞の可能性が高まっている。これまでメジャーではDHがMVPを受賞した例はないのだが、メジャーリーグ研究家の友成那智氏いわく、 「受賞は順当でしょう」 というのも、 「毎年9月の第1週に、米国最大のスポーツネットワーク『ESPN』の選りすぐりの野球担当記者18人が、MVPをはじめサイ・ヤング賞候補選手などを予備投票で選ぶのですが、今回は18人全員が、ナ・リーグMVPに大谷を推しました。この結果は、11月のMVP選出(同じく記者投票)でも同じ傾向が見られるため、よほどのことがない限り、結果は覆らないとみられます」 もっとも、現地で取材を続ける「Full-Count」編集部の小谷真弥氏は、 「本人は、50-50やDH初のMVPは一つの通過点に過ぎないと捉えているように見受けられます。直近でも『あとで振り返ればいい』と発言するなど、こだわりは感じられない。記録よりチームが勝ち切り、至上命令であるワールドシリーズの制覇を最優先しているのだと思います」 さらに、期待は膨らむと言うのだ。 「来季の登板に向けてリハビリが続いており、すでにブルペン練習では150キロの球を投げるまでに回復している。今月中には打者を立たせてマウンドから投げる、いわゆる実戦投球も始まる予定です」 前編【「打ち損ないでもレフトスタンドに」 大谷翔平のバッティングはどこが変わったのか? データから徹底分析】では、大谷翔平のバッティングが向上したポイントについて、専門家の見解を紹介している。 「週刊新潮」2024年9月26日号 掲載
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