「可愛くて愛嬌満載だったあの頃の欧州車」好きへ贈る2台。原点回帰するルノーの“初代リスペクト”モデル
このところのファッションのキーワードのひとつに「原点回帰」があるけど、車も原点回帰傾向かもしれない。 ▶︎すべての写真を見る 最近注目の、古い車を現代レベルに仕上げるレストモッドなんてまさにそうだし、今回紹介するルノーなんて、思いっ切り原点に立ち返っちゃっている。 少し前に初代5(サンク)をBEV(電気自動車)として復活させた「5(サンク)E-TECHエレクトリック」を、約2万5000ユーロ(約414万円)から販売を開始したルノー。1回きりのパフォーマンスかと思いきや、今年10月のパリ・モーターショーで初代をリスペクトした新型を相次いで発表した。
90年代に活躍した愛くるしいトゥインゴがBEVに
まずは1992年に誕生した初代トゥインゴをリスペクトした「トゥインゴE-TECHエレクトリック」だ。 フロントグリルからルーフまでほぼ一直線に流れ、ルーフ後端でストンと垂直に落ちる、初代と同じようなフォルム。前に飛び出るような丸い目(ヘッドライト)とコンパクトなボディ。丸型で手を差し込むようにして開けるドアノブ……。
まるで1992年のパリ・モーターショーではじめて姿を現した愛くるしいトゥインゴが、32年後に新しい服を着て再びショーに登壇したかのようだ。
もちろん、丸い目はよく見ると目の縁だけがLEDだったり、3ドアだけのはずが、トゥインゴE-TECHでは5ドアだったり(後席ドアノブが隠されている)と、21世紀なりのアップデートが施されている。
E-TECHエレクトリックの名の通りBEV(電気自動車)で、1回の充電で約400km走る。初代同様、シティコミューターとしては十分過ぎるほどの航続距離だ。
いつまでも可愛い歌を歌い続ける森高千里のように、いくつになっても魅力が衰えないトゥインゴの4世代目は、2026年に2万ユーロ(約330万円)未満での販売が目指されている。 この値段、ほぼ日産サクラなみ! それでいて航続距離は約2倍だ。
サイズや仕様など、まだまだ詳細が発表されていないが、狭い日本にぴったりな4代目トゥインゴ。今後のニュースに注目したい。