小学生のプログラミング学習、何から始めればいい? 2025年から「情報Ⅰ」が大学入学共通テストの必須科目に
高濱 そうなんだよな。本来は、子どもがのめりこむ瞬間を見逃さず、背中を押せる親であってほしいんだけど。 讃井 そもそもITのものづくりには子どもが夢中になる要素がたくさんありますから自分の好きなものから始めればいいと思います。ゲームでもアプリでも、学校のお祭りチラシでも推しのアーティストの応援ユーチューブ動画でもいい。とにかくまずは自分が面白いと思うものを作ってみる。作ってみて初めて、これをもっと良くするにはどうしたらいいだろうという欲が出てきたらしめたもので、知識の習得はそれからで十分です。 高濱 まずはやってみる、ですね。 (構成/篠原麻子) ※後編<「自分がわからないから危険だと、ブレーキをかけないで」 小学生の親が意識したい「プログラミング教育」のとらえ方>に続く ○高濱正伸(たかはま まさのぶ)/花まる学習会代表。1959年熊本県生まれ。東京大学大学院農学系研究科修士課程修了。武蔵野美術大学客員教授。環太平洋大学特任教授。算数オリンピック作問委員。93年に「メシが食える大人に育てる」の理念のもと「作文」「読書」「思考力」「野外体験」を軸にした「花まる学習会」を設立。会員数は23年で2万人を超えている。 ○讃井康智(さぬい やすとも)/ライフイズテック取締役最高AI教育責任者。1984年福岡県生まれ。東京大学教育学部卒業後民間企業に就職した後、同大学大学院教育学研究科で学習科学を学ぶ。全国の教育委員会、小学校、保育園などで21世紀型の学びの実現をサポート。2010年にライフイズテックに参画。文部科学省「教育データの利活用に関する有識者会議」委員、NewsPicksプロピッカーも兼任。
篠原麻子