「女は主婦」「料理作れ」にイラッ、結婚後も干渉してくる母親をどうしたらいいのか
主婦である母の言い分は…
結婚後も働き続ける女性が増えた今、生活費や家事を夫と応分に負担し合う共働き家庭は少なくありません。ところが、そんな夫婦のあり方を危なっかしく思うのか、妻の母親が何かと口出しするケースがあるようです。読売新聞の掲示板サイト「発言小町」には、家事について干渉してくる母親にイライラするという女性から投稿が寄せられています。母娘間のわだかまりに解決策はあるのか。カウンセラーの川島崇照さんに聞きました。 「女は主婦という考えの母」のタイトルで投稿してきたのは、30代の会社員女性。結婚後も会社に勤め続け、役職にも付きました。生活費は夫婦で完全に折半しており、家事はできる方がやるという決まり。料理はたまにトピ主さんが作るくらいで、食事はほとんど外食したり、それぞれが弁当を買って済ませたりしています。それでもお互いに不満はありません。 ところが、近所に住む母親がその様子を知り、トピ主さんに向かって「あなたは料理がうまいんだから作ってあげたらいいじゃない。彼がかわいそうよ」と、冗談ぽく何度も言ってくるのだそう。 「母は子育て当時は専業主婦で現在はパート。父が亭主関白なこともあり、言い方悪いですけど主婦であることが体に染みついています」とトピ主さん。 その上で、「女の私が料理を作ってあげて、家事をすることを当然のように思っているから、家事を私がしないと、彼がかわいそうになるんです。スルーできればいいんですが、考えると、どうしようもなくイライラしてしまいます」と打ち明けます。 母親に「余計なことを言わないでほしい」とその場で言ったこともありましたが、「あなたのことを心配して言ってるのよ」と反応は薄かったといい、「同じような経験をされた方、どのように自分に折り合いをつけられたのでしょうか」と発言小町で体験談を求めました。 このトピに対して寄せられたレス(反響)を見ると、トピ主さんと同じような経験をしている女性は少なくないようです。 「私の母は煮物を作ってないと『煮物も作らないの?』と料理できない扱いしてきたりしました」(「花」さん) 「うちの母はもっとひどいかも。私と夫の収入はほぼ同じで、いま住んでるマンションは私が購入した物件。掃除を夫にしてもらったと話したら『とんでもない!』という勢いで私のことを責めてきました」(「m」さん) 「私の母も専業主婦でそんな感じです。悪気はないと思うけど、妻が仕事をしつつ家事と育児をしていることに対する理解は薄いです。家事育児はもっとやって当たり前ということを平然と言われます」(「くるみ」さん) 親子ゲンカに発展してしまうケースもあるようです。「みかん」さんの場合、夫の弁当作りをしていなかったら、母親が「夫君は作ってほしいんじゃない?」と心配してきたそう。「必要なら夫が作ればいいじゃん」と「みかん」さんが言い返すと、それからしばらく親子関係がギクシャクしてしまったそうです。 母親に食生活の様子を話したトピ主さんについては、「言わなきゃ良いのに」という意見もありました。 「料理してないとか言う必要ないし、聞かれるのなら、適当に話を合わせて『〇〇作ったよ』とか、『今度作る』とか言っておけばよいのに。私もお母様みたいな考え方が苦手だからうんざりしそうですけど、家事をしないことで夫婦仲が悪くならないかと心配しているのでは?」(「ぶろっくま」さん) 親子といえども価値観は違う、と指摘する人も多数いました。 「子どもの側は親の価値観が古いなーと思っても、親を尊重して表立って批判したりしないのに、親の方は遠慮なく今時のやり方に口出しをしてくるのは良くないですよね」(「さわ」さん)