衝撃の97秒…なぜクレベル・コイケはRIZINで萩原京平を予告通りに”秒絞”できたのか…フェザー級王者の牛久への挑戦が正式決定
大会後の総括で榊原CEOは「圧倒的な強さを見せた。スキがない。完全にタイトルにロックオンして脂の乗り切っている戦いを見せてくれた」とクレベルの強さを称えた上で、牛久vsクレベルのタイトル戦を正式に発表した。スケジュールとしては「夏から秋にかけて」を予定しているという。 リング上でクレベルは「牛久!かかってこい。私は逃げない。待っている」とマイクアピールした。 「自信?間違いない。私は日本のトップ選手全員と戦ったけれど、牛久はまだ斎藤だけ。彼は日本のトップ選手とやっていない。DEEPとRIZINのチャンピオンだからリスペクトはしているが、私と同じレベルではない。絶対に勝ちます」 そして決め技まで予告した。 「三角です。毎日トレーニングしてイメージができている」 昨年6月の東京ドーム大会で朝倉未来を失神させた十八番の三角絞めでフィニッシュするという。 さらにRIZINのベルトを巻いたその先の構想まで明かす。「ベルトを取ったら引退だよ。あはは。冗談、冗談」とユーモアを交えた後に「朝倉未来ともう1回戦うかも。彼は日本ではトップ選手。彼が1、2試合戦った後かな。私には家族がある。お金(朝倉戦のファイトマネー)は大事だしね(笑)。それとベラトール。サトシと2人でベラトールと戦うのもおもしろいね」と続けた。 朝倉未来との再戦を受ける用意があり、この日、通訳まで買って出たサトシ・ソウザと2人でベラトール王者との両団体王者による対抗戦に思いをはせる。 榊原CEOは、RIZINバンタム級王者の堀口恭司が1回戦で敗退したベラトールのワールド・バンタム級GPをハワイにまで視察に出かけてベラトールのスコット・コーカーCEOと会談の機会を持ち日本大会開催について協議した。クレベルがフェザー級タイトルを獲得すれば、両団体の王者対抗戦もあながち夢物語ではない。 「もっと強くなりたい。本物のチャンピオンになりたい」 クレベルは真っ直ぐな目をして言った。 無冠の最強柔術家に死角は見当たらない。 (文責・本郷陽一/論スポ、スポーツタイムズ通信社)