箱根駅伝前哨戦のMARCH対抗戦 青学大の原晋監督「僕が見たかった箱根への夢大作戦」発令
第101回箱根駅伝(来年1月2、3日)に出場する青学大(前回優勝)、法大(前回6位)、中大(前回13位)、立大(前回14位)と、予選会で敗退した明大(前回20位)の5校が参戦する「GMOインターネットグループプレゼンツMARCH対抗戦2024」(23日、東京・町田GIONスタジアム)に向けて、大会発起人の青学大・原晋監督(57)は14日、「僕が見たかった箱根への夢大作戦」を発令した。 MARCH対抗戦は1万メートルの公認レースを4組行い、各校上位10人の合計タイムを争う。ブランド校として知られる「MARCH(マーチ)」(明大、青学大、立大、中大、法大)が箱根駅伝の前哨戦として臨む(明大は予選会敗退)。今年が4回目で、これまでの3回はいずれも青学大が優勝している。 ファンや応援団がトラック近くで応援し、各校のスクールカラーのレーザービームが飛び交う派手な演出がMARCH対抗戦の特長。さらに今年は女性アイドルグループ「僕が見たかった青空」がレースの合間と終了後にスペシャルライブを行う。 原監督はこの日、インターネットテレビ局ABEMAの「ABEMAヒルズ」に出演し、大会を熱烈アピールした。「ショータイムです。従来の陸上の大会の概念を覆すような派手で楽しく、それでいて、競技は真剣でレベルの高い大会になります。『僕が見たかった青空』のライブは最高ですね。学生ランナーのテンションも上がりますよ」と威勢よく話した。 その上で、今大会に向けた作戦名を発表した。 「名付けて『僕が見たかった箱根への夢大作戦』です。MARCH対抗戦は、各校で箱根駅伝メンバー争いに向けて重要な選考レースです。このレースで頑張って箱根駅伝出場の夢を勝ち取ってほしい。明大の選手は今回は残念でしたが、3年生以下の選手は2026年の箱根駅伝に向けて、ここから再スタートしてほしい」と高いテンションで話した。原監督の熱弁に、ABEMAヒルズのキャスターの徳永有美アナウンサー、コメンテーターで精神科医の熊代亨さんは笑顔で拍手を送った。 MARCH対抗戦は、優勝校に30万円、2位校に20万円、3位校に15万円、4位校に10万円、5位校に5万円の奨学金が贈られる。個人表彰もあり、1位に3万円、2位に2万5000円、3位に2万円、4位に1万5000円、5位に1万円、6位に8000円、7位に5000円、8位に3000円の奨学金が授与される。28分16秒00(第108回日本選手権大会申込資格記録)で1万円、28分00秒00で5万円、27分21秒52(日本人学生最高記録、東農大・前田和摩)で10万円の奨学金が別途、贈られる。また、第2~4組出場選手の中で、自己ベスト記録を最も大きく更新した選手に「ABEMA賞」として3万円が授与される。「学生スポーツにお金なんて、という否定的なご意見もありますが、今の時代、頑張った選手に対して、ご褒美があってもいいと思います」と原監督は持論を展開した。 注目のレースは当日の午後3時30分からYouTube「Team KIZUNA」チャンネルで、午後4時40分から「ABEMA」でライブ配信される。 今季の学生3大駅伝は開幕戦の出雲駅伝(10月14日)、第2戦の全日本大学駅伝で、いずれも国学院大が快勝した。最終戦の箱根駅伝は、3冠に王手をかけた国学院大、両大会でいずれも2位だった駒大、3位だった青学大の「3強」を中心に激しい優勝争いが繰り広げられそうだ。
報知新聞社