「ポジティブになるきっかけになれれば救われる」DEAN FUJIOKAが作品を生み出し続ける原動力とは?
アジアを中心に、世界を股にかけて活躍する、DEAN FUJIOKAさん。ミュージシャン、俳優、モデル、映画プロデューサーなどさまざまな顔を持ち、2021年には絵本作家としてデビューするなど、常に新たな挑戦を続けている。そんなDEANさんが挑戦をし続けるために大切だと語るのが「絶対負けないスキームを作ること」。40代を迎えてもなおチャレンジするために必要な姿勢やマインドを聞いた。(Yahoo!ニュース Voice)
新しいことに挑戦するために“絶対負けないスキーム”を作る
――DEANさんは、ミュージシャンや俳優に限らず、さまざまな表現活動をされています。新しいことに挑戦する際にどんなことを心がけていますか? DEAN FUJIOKA: まずは絶対負けないスキームを作ることですね。ここでいう“負けない”ということは、経済的に破綻したり、大きなケガをしたりといった、取り返しのつかないリスクを極力減らす努力をするということ。例えば新しいチャレンジをする際に、それまで続けてきた経験をリセットする必要はないと思うんです。それだと勝算は決して高くない。積み上げてきたものって、必ず自分の血肉になり自信につながっていますから。 僕と同じ40代となると、家族や社会、職場や顧客の方々などに対しても責任が生じてきますよね。そういうことも含め、いままで生きてきた自分の経験を理解し活かすことで、いろんなチャレンジにおいて“負けないための対策”をしていくのがいいと思います。 ――DEANさんご自身は、絶対に負けないスキームをどうやって作ってきたのですか? DEAN FUJIOKA: 僕は表現活動を始めた当初は日本で仕事をすると思っていなくて。「海外で活躍し続けるための、負けないスキームは何か」ということをずっと意識して行動していました。 日本での活動において意識したのは、ラディカルな言動を避けることですね。個人的な意見ですが、日本は変化を起こさせないことに対して全力を出す国民性があると思います。だから、日本で活動するなら、自分だけでなく応援してくれる周りの人に迷惑をかけないために、最低限のマナーだと思って日本のやり方に合わせて活動してきました。 ただ、世界中どこも競争社会で、変化しないと生き抜けない。音楽業界や映像業界に限らず、どの世界もテクノロジーによる変化や変革が起こっていて、ダイナミックに産業の形が変わっている。そこは常に敏感に反応するようにしています。同じことをやっても、時代や国によっては思うような結果にならないこともありますから、変化に合わせて自分の時間と労力をどう使っていくかは意識していますし、「この世界に何を残していけるのか」といった意地みたいなものもあります。