「大人になってから友達を作るのは難しい」静岡に移住し子育てをする竹内由恵がコロナ禍で感じたもどかしさ
アナウンサーとして『ミュージックステーション』や『報道ステーション』といった番組を担当し、結婚を機にテレビ局を退職、現在は夫の地元静岡で1歳6か月の息子の子育てに奮闘中の竹内由恵さん。 新型コロナウイルスの流行によって子育て支援広場も制限がかけられていた中、元々人見知りだったこともあり「何を話せばいいのかが分からない」「恥ずかしくて心が開けない」とママ友がなかなかできずに悩んでいたといいます。知り合いのいない土地での子育ての苦労について、話を聞きました。(Yahoo!ニュース Voice)
3年前 東京から静岡に移住-- 知らない土地で決意した子育て
――なぜ静岡に移住したのでしょうか? 竹内由恵: 夫が静岡県で働いていたからです。結婚することになった時、まだ私はテレビ朝日で働いていたため、平日は東京で仕事をして週末を静岡で過ごす「週末婚」も考えました。でも、子どもが欲しいという気持ちが自分の中で大きかったので、静岡で暮らすことを決めました。 また、11年間アナウンサーとして東京で働いていて、「周りの人が頑張っているから自分はもっと頑張らなきゃいけない」というように常に自分と他人を比較してしまうことが多く、それに疲れてしまい、東京から離れたいなという気持ちもありました。 住んで3年近くたちますが、今は静岡に来て本当によかったと思っています。 ――移住した最初の頃の生活はどうでしたか? 竹内由恵: 静岡に来てからは友達もいない状態でしたから、夫の親戚のみなさんと一緒に食事をするのがとても楽しくて、「大勢で過ごせるのはとても温かくてすごく幸せだな」と実感していました。 しかし、新型コロナウイルスが酷くなってからは、私も仕事で東京に行っていたので、万が一ご迷惑をおかけしてはいけないということで、親戚との集まりは控えるようになりました。 普段、夫は仕事から帰ってくるのが夜遅く、家に一人でいるのが寂しかったので、カフェで読書をして夫が帰ってくる時間になるまで待つ、といった生活をしていました。カフェめぐりが好きだったので、毎日一軒、静岡の素敵なカフェに行ってみるのをルーティンにして楽しんでいましたが、一人の時間が何日も続くと孤独を感じてしまいましたね。