股関節トラブル、スピード再婚、困惑ライブ――空気階段の「すばらしき」2022年
流行語大賞を狙うギャグは「村神様」頼み
かたまりには「サイコゥ!サイコゥ!サイコゥ!」という持ちギャグがある。声優の花澤香菜やセルティックFCの古橋亨梧など、多くの著名人に使われたものの、今年の流行語大賞ノミネートからは漏れてしまった。
かたまり:かなり落胆しましたね。すっごいドキドキしたんですよ。(敗因は)たぶん僕自身があんまりやらなかったから。年間で30回もやってないと思います。来年ももちろん狙います。これはもう生涯のテーマですね。 KOC優勝で勢いに乗る今年が大きなチャンスだったと悔やむ。来年は今年以上の努力が必要になるが、秘策はあるのか。 かたまり:まず僕自身が恥ずかしがらずに、人の前でやっていくこと。あとは「バズり」が必要になってくると思ってて、僕はインコかなと。 もぐら:インコ? かたまり:インコや赤ちゃんが言ってる動画がバズれば認知度が上がると思うので、そのへんを期待したいですね。著名人の方だと、ブルーノ・マーズさん、クリスティアーノ・ロナウドさん、ペレさんにも(ギャグを)差し上げたいです。野球界だとBIGBOSS・新庄監督とヤクルトの村上選手にも差し上げるので、ぜひ使っていただけたら。 もぐら:私も来年、これで流行語狙います。
もぐら:「とんぼ」。 もぐら:やっぱとんぼってみんな好きでしょ? とんぼ嫌いな人っています?
「全部ぶっ壊してくれる『ワルモノ』」峯田和伸との縁
とんぼ以上にもぐらが愛してやまないのがパンクだ。中学時代に「GOING STEADY」に衝撃を受け、解散後も「銀杏BOYZ」を追い続けた。アルバイトでためた金でライブに通い、出待ちを重ねるうちに、ボーカルの峯田和伸との縁を深めていった。 芸人になってからはお笑いと音楽、互いのイベントで交流を続け、KOC優勝後のラジオ生放送には峯田が駆け付け演奏で祝福した。そんな峯田はもぐらにとってどんな存在なのか。
もぐら: 峯田さんは本当にワルモノですかね、全部ぶっ壊してくれるワルモノ。 高校時代にイジメられていたわけではない。友人とともに楽しい日常を送っていた。けれど将棋部では大会に出られず、デブで彼女もできない。東京にくらべて何もない千葉の地元に暮らし、朝もろくに起きられず親から「もぐら」と呼ばれる、そんなどうしようもない自分はなんなのか。ままならない思いを発散させてくれたのが銀杏BOYZだった。もぐらはラジオで峯田との出会いをはじめて言葉にした。普段、どんな会話にも冗談や詭弁を差し込むもぐらだが、峯田やパンクについて語るときには、混じり気のない熱を帯びる。しかし。 「詳しくは書籍のほうで気持ちを吐露しておりますから……」とかわされてしまった。せめて、峯田は現在のもぐらの何を壊してくれるのか、聞かせてほしい。食い下がると「それはもう 1 個しかないと思いますよ」。