【有馬記念】史上初「5歳での秋古馬三冠制覇」に挑むドウデュース 好データ合致の“先輩”ダービー馬シャフリヤールも侮れない
秋古馬三冠達成の有馬記念を振り返る
秋古馬三冠とは天皇賞(秋)、ジャパンC、有馬記念のこと。この概念が生まれたのは2000年にテイエムオペラオーが史上初の3連勝を達成してからだ。 【朝日杯フューチュリティステークス2024 推奨馬】前走タイムは歴代王者を超える! 勝率60%&複勝率100%データに該当(SPAIA) このときの有馬記念1着馬テイエムオペラオー、2着馬メイショウドトウは前走のジャパンCでも1、2着。有馬記念3着のダイワテキサスもジャパンCで5着だった。2000年有馬記念出走馬のうち天皇賞(秋)→ジャパンCと出走したのは4頭だけ。上記1~3着馬と7着のステイゴールドだった。 2004年には、ゼンノロブロイが史上2頭目の3連勝を決めた。このとき、三冠完走はゼンノロブロイと14着ヒシミラクルの2頭。2着タップダンスシチーは凱旋門賞帰り、3着シルクフェイマスは天皇賞(秋)経由で、ジャパンCには出走していない。 長らく秋の古馬三冠馬はあらわれず、有馬記念は天皇賞(秋)経由が好ローテといわれ、中3週を続けるローテーション自体が否定されつつあった。
近年は“ハッピーエンド”がトレンド
今年、ドウデュースと同じくGⅠ2戦を戦い、有馬記念に駒を進めるのはジャスティンパレス(4→5着)、ダノンベルーガ(14→9着)の2頭。ライバルとなるのは、テイエムオペラオーの年のように同じ歩みの2頭なのか。 それとも、ゼンノロブロイの年と同じ海外帰りやジャパンCスキップ組か。今年、海外帰りはシャフリヤール、プログノーシス、ローシャムパークと3頭もいる。前走天皇賞(秋)組はベラジオオペラのほか、除外対象のニシノレヴナント、ホウオウビスケッツが登録をしている。 そもそも、ドウデュースは古馬秋三冠を達成できるのか。上記2頭は4歳で達成し、5歳秋の三冠では1勝もできずに終わった。ドウデュースが史上初の快挙に挑む。 以降は過去10年分のデータを使用して、データ分析を行っていく。 人気別では1番人気【5-1-1-3】勝率50.0%、複勝率70.0%と強力。かつては一発大穴もあった有馬記念だが、近年は主役が堂々たる競馬でエンディングを飾るといったシーンが目立つ。今年も引退式を控えたドウデュースが締めるのがベストシナリオ。ハッピーエンドならこれだ。 2番人気【2-1-2-5】勝率20.0%、複勝率50.0%以下は横一線で、上位5頭による争いが多い。穴はなくはないが、かつてほど人気薄は飛び込まない。 一方で、この秋のGⅠは人気馬と人気薄の組み合わせも目立つ。チャンピオンズCの3着は9番人気、ジャパンCの2着同着は7、8番人気。マイルCSも2着7番人気、3着10番人気と人気薄が入り込み、馬券的には難しい。 有馬記念も流れを考えれば、ドウデュース的中も馬券としてはハズレなんてことも。例年以上にヒモ荒れには警戒しよう。 年齢では3歳が【4-3-2-16】勝率16.0%、複勝率36.0%でトップ。今年はダービー馬ダノンデサイル、菊花賞馬アーバンシックなどがエントリーしている。2000年以降では、3歳は9勝。三冠馬オルフェーヴルを除くと、ダービー馬は未勝利、菊花賞馬は3勝。長距離を勝ち切ったリズムが有馬記念に合う。 注目の5歳は【3-2-6-40】勝率5.9%、複勝率21.6%。4歳が【3-5-1-39】勝率6.3%、複勝率18.8%なので、それほど変わらないものの、5歳の3着が目立つのは気になる。5歳3勝はジェンティルドンナ、キタサンブラック、リスグラシュー。みんな引退レースを迎えたGⅠ馬だった。