ありそうでなかった「究極のテレワーク場」!? 新クルーズ船「MITSUI OCEAN FUJI」みてきた クルーズ市場の火付け役に
本丸は「予約制の有料レストラン」
もう一つ、予約制の有料レストランとして「北斎 FINE DINING」があります。ここは三國清三シェフが監修したスペシャルダイニングで、アミューズブーシュ、前菜、スープ、サラダ、メインディッシュ、デザート、プティフールなど、季節の食材を活かしたコースメニューを提供します。 三國シェフは「私の料理はジャポニゼというテーマで、フランス料理をベースに、日本のタッチを入れて表現している。日本の方もすごく馴染みがあるし、例えばマグロのカルパッチョも醤油のドレッシングを使っている。世界的な日本食ブームなので、海外の方もすごく喜んでくれると思う」と話していました。 このほかにも富士山をイメージしたクラフトカクテルや和風アフタヌーンティー「玉手箱」が用意されている「オブザベーションバー 36」、ウイスキーやジンなどと共にピアノやバンド演奏を楽しむことができる「オーシャンクラブ&バー」など、クルーズを通じてさまざまな“食の体験”を楽しむことができます。
一番大きな客室は「家より広いかも!?」
「20万トンという大きなクルーズ船が多く登場する中、『MITSUI OCEAN FUJI』は小さめのサイズの船だ」と向井社長は話します。それでも、全客室がオーシャンビューで約9割にベランダがついており、「一番小さな客室でも25.3 平米の広さがある」と自信を見せます。 「MITSUI OCEAN FUJI」の船体規模は3万2477総トンで、既存の「にっぽん丸」(2万2472総トン)に比べると大きく感じます。全長は198.15m、全幅は25.6m。これは“夜の瀬戸内海を航行できる”最大サイズに近く、その点が強みにもなっています。 船客定員は458人。客室数は229室で、この中で最上級となるのが「MITSUI OCEANスイート」です。 「MITSUI OCEANスイート」の広さは82.4平米。広くリラックスできるリビングルームとベッドルームに加えて、バーカウンターやサンルームのソラリウムバスといった設備も備えられています。ここを含めたシグネチャー、ラグジュアリー、ペントハウスの各スイートにはバトラーサービスが付いており、船上予約の手配やランドリーサービス、ダイニングのセットアップといった手伝いを行います。