なぜオリックスの19歳左腕・宮城大弥はあわやノーノーの快投でG倒に成功したのか…変化球の球速を操る驚愕の投球術
「よく見て欲しいが、彼が右足を2度上げ下げするときに、そのつま先は、だらんと下を向いている。こうすることでフォーム全体に力みがなくなり、バランスがよくなり、コントロールとボールのキレが出る。実は、私が中日コーチ時代に宮田投手コーチが、左腕の野口に右足を上げるときにつま先の力を抜けと教えて、見違えるようにコントロールが改善して勝てる投手になった。野口は、それまでつま先が上を向いていたんだ」 元中日の野口茂樹氏は、プロ入り6年目に14勝をあげてブレイクしたが、その背景には、投手コーチに就任した故・宮田征典氏の指導があり、そのひとつが右足のつま先の使い方にあったという。それをすでに宮城はプロ2年目で習得しているのだから恐るべしだ。 高代氏は「東京五輪の侍ジャパンに宮城を選ぶべきでしょう。高校時代に国際試合経験もある。貴重な左腕。通用しますよ」と絶賛した。 これで防御率は2.31となり同僚の山本の2.29に次いで2位。勝利数6も楽天の早川の7勝に次いで2位タイで“2冠”を狙える位置をキープ。左腕の宮城、右腕の山本という侍ジャパンのエース候補を2人も揃えるオリックスは8勝5敗1分けとして交流戦3位に浮上した。