ソフトバンク先制点は下位打線から、牧原大成が初球スイングし左翼線へ二塁打…日本シリーズ先勝
プロ野球の「SMBC日本シリーズ2024」が26日、横浜スタジアムで開幕し、第1戦はパ・リーグ覇者のソフトバンクが、セ・リーグ3位から進出したDeNAに5―3で勝利した。27日の第2戦も同球場で行われる。先発投手はDeNAが大貫、ソフトバンクがモイネロと発表された。 【写真】2回2死満塁、有原の2点適時打で先制し、喜ぶソフトバンクの選手たち=横山就平撮影
ソフトバンク5―3DeNA――ソフトバンクは二回、投手の有原の適時打で先制。九回に今宮の2点二塁打などで3点を加えた。有原は投げても7回無失点。DeNAは九回に4安打を集めて3点を返す粘りを見せたが及ばなかった。
大事な日本シリーズの初戦でも、速球にめっぽう強い打撃が力を発揮した。ソフトバンクの牧原大が攻撃の口火を切る安打を放ち、貴重な先制点につなげた。
DeNA先発のジャクソンが150キロを超える速球で押し込み、上位打線に安打が出ない中、二回二死一塁で回ってきた打席。初球の甘い球を見逃さずにスイングすると、球威に負けずに左翼線へ。チーム初安打となる二塁打で好機を広げ、有原の適時打を呼び込んだ。
2023年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で優勝した日本代表「侍ジャパン」のメンバー。実績はあるが、クライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージでは全3試合でスタメンを外れ、二塁では川瀬とダウンズが先発出場した。選手層が厚いチームの中では、試合に出続けるのも容易ではない。
今季は開幕でレギュラーをつかんだが、4月下旬に右脇腹を痛めて出場選手登録を抹消された。一軍に戻るまでの約2か月半の間、三森や新人の広瀬も二塁を守った。このポジションを巡っては競争が激しい。
それでも大事な初戦で先発を任されるのは、気持ちの強さがあるからだろう。シーズン中には自身の失策が引き金になって負けた翌日の8月18日のロッテ戦で、「なんとか取り返してやろうと思った」と気合十分で臨み、名誉挽回の本塁打で勝利に導いたこともあった。