シャープが参入表明、EV事業で生かす技術
シャープは、電気自動車(EV)事業に参入すると発表した。親会社の台湾・鴻海精密工業のEVプラットフォーム(基盤)を活用して企画やマーケティングを行い、鴻海などと連携して開発する。具体的な協業内容を今後詰め、数年後の発売を目指す。コンセプトモデルを17日に東京都内で開く技術展示会で紹介する。シャープの種谷元隆専務執行役員は、6日に開いた技術説明会で「駐まっている時間も価値を生み出すEVを目指したい」と述べた。 【写真】シャープのEVコンセプトモデル「LDK+」 コンセプトモデル「LDK+」は全長5メートルほど。後部座席が後ろ向きに回転する機構を備え、駐車時に車内で作業をしたりくつろいだりと、リビングルームのように利用できる。後部座席には65V型ディスプレーを搭載し、シアタールームやリモートワークにも活用できる。 家電を通じて人工知能(AI)が学習した情報に基づき、車内の空調や照明を自動で調整するなど、電機メーカーとして培ったAIやIoT(モノのインターネット)の技術を生かす。