上場企業分析 祖業縮小し構造改革結実 マルサンアイ、24年9月期最終黒字化 「攻めの経営」へ転換 新規事業、成長分野に積極投資
創業70年を超えるマルサンアイが大きな転換期を迎えている。2024年9月期は売上高が16年連続で過去最高。営業、経常利益は4期ぶり増益で過去最高となった。最終損益も黒字化した。祖業であるみそ事業を大幅に縮小し、好調な豆乳事業に注力する事業構造改革が順調に進んだためだ。25年9月期はカナダでの新規事業などに前年度比約3倍となる約16億円の設備投資を計画。長年、「マルサンみそ」で親しまれてき同社が、名実ともに「豆乳のマルサン」へと転身し、次代の成長戦略を描く。