【株主優待】選べる「カタログ優待」で女性におすすめ銘柄を6つ!銘柄選びのコツ3つも紹介
◆カタログギフトの「株主優待」はこんなに魅力的! 「カタログ優待」の魅力は、やはり、好きな商品を選べることでしょう。買い物好きの方なら、届いた時に何をもらおうかと考えるだけでも、楽しくなる人が多そうです。 シャインマスカットや、紅まどんななどの高級フルーツに、サシが入った上質なお肉、ふだんは贅沢だと思って購入をあきらめてしまいがちなブランド米、そして、カタログによっては食器や包丁など機会があれば新調したいと思っていた生活雑貨まであるからです。 この「カタログ優待」ですが、企業によって中身はそれぞれで、個性があります。 たとえば、紹介したヒューリックのカタログは200ページ以上あり、フルーツやデパ地下スイーツもあり、選べる品数がとにかく多いことで有名です。また、平和不動産は、デパートの大丸松坂屋のカタログギフトでデパ地下スイーツなどもあり、もらうならちょっといいものを希望される、品質にこだわる人にも納得してもらえることでしょう。※どちらも前回実績による、以下同 一方、オンワードは自社サービスの「オンワード・マルシェ」の商品から選べ、お取り寄せスイーツなどもあります。 そして、地方銀行の「カタログ優待」では、地方銀行のある地域の特産品がもらえることもあります。たとえば新潟県の地銀グループ、第四北越フィナンシャルグループのカタログでは、お米や日本酒のほか、新潟県産の桃やメロン、シャインマスカット、そして笹だんごやヤスダヨーグルトまでありました。 企業のIRページに商品カタログが載っていることもあるので、株の購入の検討として優待カタログを見て、「株を買ってカタログをもらったら何が欲しいか」を考えてみるのも楽しそうです。
◆「カタログ優待」の「株主優待」の銘柄選びのコツは? 紹介した以外にも「カタログ優待」はありますが、実は銘柄も多く、どの銘柄を買うべきかは大いに迷うところです。そこで、筆者はいくつかのポイントを押さえるようにしています。 まず1つ目としては、株式投資全般にも言えることですが、余裕資金で投資を行うことです。特に、「カタログ優待」のうち、地方銀行のカタログギフトでは1年以上の保有継続の縛りがある銘柄も多く、売買を繰り返すほか、途中で売ると株主番号が変わり、権利がなくなってしまうこともあります。これを避けるために現物株を保有し続けることを、「修行」と呼ぶ人もいるほどです。 そのため、資金が拘束されてしまっても生活に支障がない程度の余裕資金で、長期保有を行っていきたいものです。 また、2つ目としては、買うタイミングが大事ということです。単元100株の銘柄において、1,000株以上で「カタログ優待」がもらえる場合なら、(1)100株単位で少しずつ買い集めていくと同時に、(2)株価が暴落したタイミングがあれば一気に買うといったように、「自分なりのシナリオ」を決めることです。 たとえば、紹介した大和証券グループ本社の株価は100株では約10万円ですが、カタログギフトをもらうためには1,000株が必要なので100万円以上が必要になります。こういった「カタログ優待」が欲しい際には、地道に買っていきつつも、安いと思った「買い場※」タイミングでは他の金融商品を解約したりして、多めに買うテクニックを取ったほうが全体の株価を下げることができるわけです。 ※株を買うチャンスと思われるタイミングのこと そして、3つ目として伝えておかなくてはいけない点は、いわゆる「カタログ優待」は縮小傾向にあるようで株主優待の廃止リスクもあることです。 有名リース会社の「カタログ優待」の廃止もあり、その企業は、今後、「配当等による利益還元に集約」すると言っています。また、大手通信会社の「カタログ優待」は自社ポイントがもらえる「ポイント優待」になりました。 過去のチャートを見ると、「カタログ優待」が廃止されるといったん株価が下がるのですが、営業利益が伸びている企業であれば、長期的なチャート(一定期間の株価をグラフにしたもの)では株価も戻っていることが多いです。 過去に「カタログ優待」を廃止した有名リース会社でも、株主優待廃止の際に「配当等による利益還元に集約」すると伝えています。しかも、この企業は業績にかかわらず配当金を維持・増額してくれる「累進配当」を行っていることもあるからか、株価は一時的に下がりましたが、その後、戻っています。 「累進配当」であれば、株主優待が廃止されても配当金は維持か、増えていくわけなので、「カタログ優待」が廃止されるのは残念ではあるものの、安心して配当金を受け取りながら長期的に保有し続けることができるでしょう。
谷口久美子