巣ごもりで家庭用スパイス市場が伸長 トレンドは「時短」から「本格調理」へ
スパイス市場は、家庭用を中心にこれまで好調に推移してきた。現在は巣ごもり需要や家庭内調理機会の増加を受けて、家庭用はさらに伸長している。また最終製品が家庭用となる加工用の分野も3、4月は好調に推移した。業務用は緊急事態宣言の発出や外出控えなどにより厳しい状況となっている。全体としての市場は堅調に推移している。家庭用スパイスはこの1年間で、あらゆるジャンルで成長し、練りスパイスや洋風スパイス、シーズニングスパイスなどは前年比2桁増と好調だ。この流れは現在も継続し、4~6月はさらに市場は拡大している。しかし、スパイスは世界各国からの輸入に頼る原料が大半を占めるため、新型コロナウイルスの状況によっては今後の安定供給に懸念がある。ただ、各メーカーは継続した安定供給に向けて原料在庫を従来より増やしている。スパイス市場は安定した供給が続けば、今後も好調な推移が見込まれる。
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日本食糧新聞社