「動物病院まで」「引っ越しの長距離移動に」 ペットタクシー、お気軽にどうぞ
利用者はお金持ちかと思いきやごく普通の人が多い
「悲しいですが日本の法律では、まだまだペットは『モノ』として扱われます」という森山さん。業種としては軽貨物でペット輸送事業なのだという。森山さんの会社で運用している車両は、軽ワゴン車にペット用のシートを設けて、その隣と助手席に人が乗れる。同乗できる人数は、小型犬の場合は2人、大型犬の場合は1人だそうだ。 3カ月間のテスト期間を経て、2024年8月1日から正式にサービス開始してから約2カ月。どんな利用者が多いのだろうか。 「70~80件のご利用がありました。お客様の層は、本当にバラバラです」 いわゆるセレブな利用者が多そうなイメージを勝手に抱いていたが、そうではないという。あくまで移動距離やペットの安全を考えて、ペットタクシーを選択しているだけに見えるそうだ。前出の猫をつれて神奈川へ引っ越した女性も、ごく一般的なOLさん風だったとのこと。 ちなみに、今まで変わった動物を乗せたことがあるかを尋ねると、現時点では犬と猫ばかりだそうだ。子豚を乗せたいという問い合わせが1件あったが、スケジュールが合わず実際の利用には至らなかったという。 ペットタクシーのドライバーになるには、何らかの資格は必要なのだろうか。 「運転経験が長くて、技量に問題がない人に業務してもらっています。今は1台で運用していますが、将来的に台数が増えたら新規募集したり社内から希望者を募ったりして、その際に社内認定制度的な何らかの基準を設けるつもりです」 尚、料金は他社の同様なサービスと比べても、低めに設定しているという。今後は「ちょっと実家まで」「病院まで」など、電話1本で気軽に呼んで頂けるようにしたいとのことだった。 (まいどなニュース特約・平藤 清刀)
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