【有馬記念】ドウデュースの松島正昭オーナー「人生を変えてくれた」愛馬のラストランと盟友・武豊を語り尽くす
ドウデュースのオーナーである松島正昭さん(66)が、愛馬のラストランを前にインタビューに応じた。盟友・武豊騎手(55)=栗東・フリー=とのコンビでここまでG1・5勝を挙げ、連覇を果たせば史上3頭目の同一年秋の古馬三冠達成となる大一番。これまでのキャリアから未来の展望まで、今の胸の内をたっぷり語った。 ―いよいよ、有馬記念 松島さん「引退式はあるし、秋三冠に連覇。すごいプレッシャーと思う。武ちゃんに、いつ食事行く? って言っても、“いやいや、有馬記念が終わるまでは…”って。あんなにすごい人でも、ちょっと緊張しているみたい」 ―ファン投票は宝塚記念に続き、史上最多票数を記録 「すごい。ほとんどが武豊人気でしょう。ずっと乗っているし、それも勝ったり、負けたりやからうけるのかな」 ―有馬記念連覇はスピードシンボリ(1969、70年)、シンボリルドルフ(84、85年)、グラスワンダー(98、99年)、シンボリクリスエス(2002、03年)と4頭 「関東馬ばかり。関西馬なら初の連覇か。スペシャルウィークは惜しかったね。ダテテンリュウがぼくの原点。有馬記念は3着やった。それに勝ったのがスピードシンボリ。そこから競馬にはまっているから。万博の年で小学生やった。当時みたいに、連覇がかかってる。すごいなぁ。アカネテンリュウが2着で、ダテテンリュウが3着。2年続けて一緒。ということは、今年はタイトルホルダーおらんから、スターズオンアースと、あと誰やろ?」 ―ライバルは? 「アーバンシックは強いん? あと、ダノンデサイルか。うーん、相手はどれにしようか。スターズオンアースやろな。あの馬は強いで」 ―2、3、4、5歳の全世代でG1制覇 「おいしいとこしか持って行ってない。最後に(秋)三冠やったら、すごいよね。ダービー馬で、JC、有馬記念と勝った馬はいなかったんでしょ? でも、なぜか不安ですよね。イクイノックスみたいな、絶対に勝つ、みたいなのがない。だから、面白い。マキバオー(漫画・みどりのマキバオーの主役の馬、ミドリマキバオーのこと)みたいな。マキバオーもよく負けよるもん」 ―昨年の有馬記念とは心境も違うのか。 「去年は脚もとのこともあったから無事にいってくれたらって心配やった。勝ったことよりも、無事に走って、ほっとした。今年は楽しむよ」