【有馬記念】ドウデュースVS3歳馬か 王者ダントツと思いきや今年の菊花賞馬も同点首位
「有馬記念・G1」(22日、中山) ファン投票で史上最多の支持を受け、ここが引退レースとなるドウデュースを筆頭に、G1馬が10頭参戦と豪華メンバーがそろった今年のグランプリ決戦。昨年の覇者でもあるドウデュースが、前年から3ポイント上乗せして貫禄のトップ!…と思いきや、菊花賞馬アーバンシックが同点で首位に並んだ。それに続くのが3位ダノンデサイル、4位レガレイラの3歳勢。今年の有馬は王者ドウデュースVS3歳勢といった図式か。 ▼傾向(過去10年) ▼人気 1番人気〈5・1・1・3〉 2番人気〈2・1・2・5〉 3番人気〈1・1・3・5〉 4番人気〈1・0・2・7〉 5番人気〈0・2・0・8〉 連対馬の組み合わせは(4、9)(8、5)(1、2)(1、8)(3、1)(2、3)(1、11)(1、5)(1、6)(2、7)番人気。1番人気馬は連対率60%、複勝率70%と信頼度はまずまず。勝ち馬9頭が4番人気以内。15年こそ8番人気ゴールドアクター→5番人気サウンズオブアースで決まった(1番人気ゴールドシップ8着)が、基本的に伏兵馬は2着までの傾向。 【1】ステップ ジャパンC〈3・3・4・41〉 天皇賞・秋〈3・2・1・11〉 菊花賞〈2・2・2・9〉 コックスプ〈1・0・0・0〉 AR共和国〈1・0・0・7〉 エ女王杯〈0・2・1・23〉 凱旋門賞〈0・1・2・6〉 勝ち馬の前走は菊花賞、JC、天皇賞・秋、コックスプレート、AR共和国杯の5レース。 勝ち馬全頭が前走4着以内で、菊花賞、JC、天皇賞・秋以外のステップ馬は、前走で勝利していることがV条件となる。 天皇賞・秋3着以内、菊花賞&JC4着以内、そしてAR共和国杯勝ちのハヤヤッコは10点。天皇賞・秋4着以下、菊花賞&JC5着以下、コックスプレート2着のプログノーシス、そして、その4レース以外のG1連対馬が8点。G1(菊花賞、JC、天皇賞・秋を除く)3着以下馬と重賞連対馬は6点、その他の馬は4点とする。 また、前走が国内戦だった3着以内馬26頭中24頭が前走で5番人気以内に支持されていた。これに該当しない馬は減点1とする。 【2】性齢・所属 3歳馬〈4・3・2・16〉 16.0% 28.0% 4歳馬〈3・5・1・39〉 6.3% 16.7% 5歳馬〈3・2・6・40〉 5.9% 9.8% 6歳馬〈0・0・1・22〉 0% 0% 7歳以上〈0・0・0・13〉 0% 0% ※率は左が勝率、右が連対率 全勝ち馬が3~5歳馬で、勝率、連対率ともにトップの3歳馬に注目。3歳馬は10点、4歳馬が8点、5歳馬が6点、6歳以上馬は4点。 美 浦〈4・2・3・38〉 栗 東〈6・8・7・92〉 数では栗東所属馬が優勢も、率では美浦所属馬がわずかにリード。東西差はあまりなく、牝馬も〈3・3・2・33〉とまずまずで加点、減点ともなし。 【3】実績 勝ち馬全馬が重賞覇者で、うち7頭が3勝以上をマークしていた。また、同8頭にG1勝ちがあった。重賞3勝以上のG1馬が10点、重賞2勝以下のG1馬が8点、重賞3勝以上のG1未勝利馬が6点、重賞2勝以下のG1未勝利馬が4点、重賞未勝利馬は2点。なお、勝ち馬全頭に同年の重賞V実績があり、これに該当しない馬は減点1とする。 【4】騎手 (当欄のみ過去10年に限らず) 武 豊〈4・8・2・19〉 ルメール〈3・5・2・7〉 横山典〈1・2・2・24〉 戸崎圭〈1・0・0・7〉 松 山〈0・1・0・4〉 川 田〈0・1・0・10〉 横山和〈0・0・1・2〉 Cデムーロ〈0・0・1・4〉 ムーア〈0・0・1・4〉 坂 井〈0・0・0・2〉 マーカンド〈0・0・0・2〉 幸〈0・0・0・2〉 吉田豊〈0・0・0・3〉 三浦〈0・0・0・6〉 ※鮫島駿と菅原明は初騎乗 過去10年全てで外国人騎手が最低1人は3着以内に入っている。 最多4勝を挙げ、12連対の武豊が10点。3勝マークで複勝率50%超のルメールが9点。1勝組の横山典、戸崎圭が7点。連対経験のある松山、川田が5点で、3着がある横山和、C・デムーロ、ムーアが4点。そのほかの騎手は3点。その上で、外国人騎手は全員1点加点する。 【5】決め手 逃 げ〈1・0・2・7〉 先 行〈5・3・2・23〉 差 し〈2・6・4・50〉 追 込〈0・1・2・49〉 まくり〈2・0・0・1〉 勝ち馬の本番4角通過は②③③①④⑨③⑤③③番手。勝ち馬8頭が前走の4角を5番手以降で通過。また、勝ち馬8頭が前2走以内に一度はメンバー最速上がりをマークしていた。両該当馬が10点、片方該当馬が8点、どちらにも該当しない馬は6点とする。なお、前走海外出走馬において通過順は馬柱の前走欄を参考に、上がりは国内近2走のものとする。 ◇ ◇ トップ評価は昨年から3ポイント上乗せし、46ポイントを獲得したドウデュース。馬齢以外の4項目で満点の評価。連覇&秋の古馬3冠制覇で有終の美を飾れるか注目だ。ただ、アーバンシックが同じく46ポイントで食らいつく。こちらも3項目で満点、残り2項目も8点とハイレベル。有馬記念と好相性の菊花賞覇者が、王者の行進を止めにかかる。続くのが今年のダービー馬ダノンデサイル(3位=41ポイント)と、唯一の3歳牝馬レガレイラ(4位=40ポイント)。ドウデュースの敵は若き力か-。