「睡眠離婚」でパートナーとのケンカが減る⁈ "家庭円満の秘訣"と話題の方法をプロが解説
十分な睡眠を取ることは、口で言うほど簡単ではないのはご存じのとおり。深夜まで仕事をしたり、子どもの世話をしたり……など、健康的な生活を送るために必要な睡眠の質は、さまざまな要因によって低下してしまっている。 【写真】ヨーグルトも効果的!睡眠の質を高める10の食習慣 しかも、ベッドで隣にいるパートナーがずっとTVを観ていたり、スマホをいじっていたりしたら? それを避けようと、あなたが窮屈なソファで寝ることを選んでしまったら? そうなると、健康的な睡眠習慣を確立することはほぼ不可能と言える。 もしパートナーのいびきがうるさかったり、布団を奪い合った結果寒さで目を覚ましてしまったりしているなら、今こそ「睡眠離婚」を決断するタイミングかもしれない。恋愛関係を築くにあたり、お互いを思い合い寄り添い合うことは必要不可欠だが、睡眠習慣の場合は別の話。ここ数年じわじわとトレンドになっているこの睡眠離婚により、多くのカップルが喧嘩の種をひとつ減らしているという。 そこで、この睡眠離婚にまつわるいろいろなことについて、眠りを専門とする臨床心理学者のマイケル・ブルース氏と、ハーバード・メディカル・スクールの講師であるレベッカ・ロビンス氏に、話を聞いた。US版『House Beautiful』がレポート。
そもそも「睡眠離婚」って何?
離婚といっても、書類は不要。睡眠離婚とは、“睡眠環境を改善するためにカップルが別々に寝ること”であり、長い目で見れば2人の関係を良好に維持することにもつながる。睡眠離婚を行う場合、カップルは別々のベッドや部屋で寝る、もしくは異なる睡眠スケジュールを守る必要がある。 もし「離婚」という言葉が引っかかる場合は、この言葉を使わない方がいいかもしれない。ブルース氏は、「私はこの『睡眠離婚』という言葉が好きではありません。カップルがただ別々に寝ているだけで、それが2人の関係に何かあったのではという含みを持たせることになりかねません」と話している。 これには、ロビンス氏も同意している。「私の同僚のドクターであるウェンディ・トロクセル氏は、夫婦が単に別々に寝ることについて、『睡眠離婚』という言葉を避けるよう求めています。この言葉は残念ながら非常に軽蔑的であり、本当に別々に眠る必要のある人たちを軽んじる可能性もあります」