「睡眠離婚」でパートナーとのケンカが減る⁈ "家庭円満の秘訣"と話題の方法をプロが解説
睡眠離婚のメリット&デメリットは?
米国疾病予防管理センター(CDC)は、18~64歳までの成人は1日7~9時間の睡眠をとることを推奨している。睡眠環境を改善したくてもなかなかコントロールできないこともあるなかで、コントロールできることを実践してみる価値はあるはず。 「例えば、カップルのひとりがフクロウ型(遅寝・遅起き)、もうひとりがヒバリ型(早寝・早起き)の場合、睡眠スケジュールを合わせることが難しくなることもあります」とロビンス氏。「また別の例として、一方のパートナーが睡眠時無呼吸症候群やレム睡眠行動障害などの睡眠障害を抱えているケースもあります」 ある研究では、パートナーがいる女性はパートナーがいない女性に比べて睡眠の質と継続性が向上していることが明らかになった、とロビンス氏は説明する。しかし、「結婚歴や経済的負担などの論理的要因を考慮して調整すると、これらの関連性は消失しており、結婚歴と睡眠の間に真の関係がないことを示していると考えられます」と補足する。 さらに分析すると、長期的な交際をしている人は、短期的な交際をしている人よりも睡眠の結果が改善されていることも判明しているそう。結論として、結婚歴を問わず、長期的で安定した関係が健康と睡眠に最良の結果をもたらすと言えるようだ。 ロビンス氏によると、これはパートナーの存在がストレス管理に役立つことが一因だという。多くのカップルは、パートナーが愚痴を聞いてくれる存在となり、ベッドでその日起こったことの報告をし合うことができるのだ。 また別の研究では、“愛情ホルモン”とも呼ばれるオキシトシンが、親密な関係と個々の睡眠、ひいては健康を結ぶ神経生物学的要因である可能性があるとの仮説が示されている。「オキシトシンはキスやハグ、性的な親密さにより分泌されるため、長期的な交際を続けている人がより良い睡眠と健康状態を示す理由は、このホルモンと関係があるかもしれません」とロビンス氏は言う。