「目を覚まして……」──ゼルダ姫が優しく起こしてくれる「Alarmo」使ってみた 任天堂の“高級目覚まし時計”の実力は?
「目を覚まして……目を覚まして……リンク……」──ゼルダ姫が毎朝起こしてくれる……。そんな体験ができるのが、任天堂が10月9日に発売した目覚まし時計「Alarmo」(アラーモ)。記者も興味本位で、発売日にECストア「マイニンテンドーストア」で注文したところ、1週間後の16日に商品が届いたので早速使ってみた。 【画像を見る】アラーム音設定画面 試聴はできない【全13枚】 レビューの前に、アラーモの商品概要をおさらいする。アラーモは、複数のゲーム音を収録した目覚まし時計で、最大の特徴は“利用者の動きに反応する”という点だ。「うごきセンサー」を搭載しており、電波を使って利用者の動きを捕捉。これにより、人の動きに合わせてアラーム音を変化させられる他、二度寝防止にも有効という。 なお、定価は1万2980円と一般的な目覚まし時計よりも高価だ。そもそも、目覚まし時計代わりにスマートフォンを利用する人も多い現代(記者も目覚ましにはスマホを使っている)。そんな時代に任天堂が発売した“高級目覚まし時計”、その実力やいかに。
アラーモのチュートリアル アラーム音はなぜか試聴できず
早速アラーモを開封すると、入っていたのは、アラーモ本体とUSBケーブル、安全に関するメモ(セーフティガイド)の3点。アラーモの利用には常にコンセントからの給電が必要だが、ACアダプターは付属していないため、給電用のUSB機器を自前で用意する必要がある。 アラーモの操作は、3つのボタンで行うようだ。上部にある白い大きなボタンはダイヤル式で、左右に回すことで項目を選べ、押すと決定となる。メニューや設定を触る際にはこのボタンを使う他、アラーム音を手動で消すときにもこのボタンを使うらしい。他にも「もどるボタン」と「お知らせボタン」がそれぞれ付いている。 仕様を確認したところで、コンセントに接続し電源を付けてみる。チュートリアルが始まり、ダイヤル操作のチュートリアルや、言語と居住地、日時の設定していく。さらに、うごきセンサーのテストとして、アラーモの前で左右に動いたり、遠ざかったりすることを求められた。 それを終えた後、アラーモが「ベッドに移動してください」と表示し、ベッドに誘われてしまった。 アラーモの動き感知機能を使うには、ベッド周りの情報が必要らしい。具体的にはベッドサイズや、ベッドとの距離、アラーモを置く位置などだ。また、ベッドより高い位置に置く必要もあるようで、ベッドよりもやや低いサイドテーブルを使っていた記者は、使っていない眼鏡ケースをアラーモ専用の土台に使った。 位置を決めた後は、実際にベッドで寝てうごきセンサーのテストが始まる。それを終えるとアラーム音と起こし方の設定へと移った。 アラーモは、「スーパーマリオ オデッセイ」や「ピクミン4」など5つのタイトルから7シーンの音、全35種類のアラーム音を収録している。早速、選ぼうとしたのだが、どうもアラーム音の試聴はできないようだ。 これには正直「なんで?」という気持ちになった。一応アラーム音の名称は出るため、ゲーム音楽に詳しい利用者ならそれだけで分かるかもしれないが、全員がそうとは限らない(記者は詳しくないので名称だけでは分からなかった)。それにどの音なら起きられそうか実機で確認したいユーザーも多いだろう。 ひとまず初日は「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」(ブレワイ)から「冒険のはじまり」というアラーム音を選択。この音源は公式Webサイトで試聴でき、それによるとブレワイのヒロインであるゼルダ姫が「目を覚まして……」と呼び掛けてくれるらしい。起こし方については、音量が標準的である「しっかり起こすモード」を選んだ。 ここまででチュートリアルは終わりのようだ。長くなったが、早速アラーモをベッドの近くに置き、寝てみることにした。