「目を覚まして……」──ゼルダ姫が優しく起こしてくれる「Alarmo」使ってみた 任天堂の“高級目覚まし時計”の実力は?
結局は目覚まし時計 1万2980円の価値はあるか?
というわけで、取りあえずアラーモを1日使ってみた。確かに“動きを感知する”という仕組みは体験してみると、今までにない不思議な感覚があった。特に二度寝防止機能として、アラーム音が激しくなる仕様とベッドに戻ると再びアラーム音が鳴る仕組みは、二度寝対策としては非常に盤石といえるだろう。 一方で、記者がどうしても気になるのがアラーモ内でアラーム音を試聴できない点だ。前述の通り、なぜこのような仕様なのかは不思議でならない。公式Webサイトで試聴できるならともかく、そこでも全ての音を聞くことはできない。もちろん、アラーム音をわざと鳴らして聞くことはできるが、そもそも設定画面の時点で聞かせてくれれば済む話であって……。個人的には納得のいかない部分である。 また、懸念点としては「任天堂を嫌いになってしまう可能性」も挙げられる。記者は、同じ目覚まし音を使い続けていると、だんだんとその音が嫌いになっていくタイプで、定期的にアラーム音を変えている。そのため、毎朝ゼルダ姫に起こしてもらい続ける、もっというとアラーモを使い続けていると任天堂のゲームが嫌いになるのでは、という懸念がある。 アラーモは35種類のアラーム音を搭載しているため日ごとに違う音に変えるか、もしくは再生するアラーム音をシャッフル再生する機能もあるので、それを利用すれば一つの音への嫌悪感を減らせると思うが……。この辺りについては、使い続けて感じることがあれば追加レビューなどで伝えたい。 現状の記者の結論としては、アラーモは確かに面白い商品だと思う。ただやはり、任天堂のゲーム音が聞けるとはいえ、結局は“目覚まし時計”でしかないため、そこに1万2980円を支払う価値があるか。もしかすると、人によっては「やはり高かったな……」と感じる可能性があると思う。「万人が満足するとはいえない商品」という評価で、記者は腹落ちした。 なおアラーモは17日現在、マイニンテンドーストア上では抽選販売となっており、「Nintendo TOKYO/OSAKA/KYOTO」などの店頭でも品切れしているという。
ITmedia NEWS